神奈川県平塚市で生活保護を受けると、毎月いくら受け取れるのか——これは申請を検討している方が最も知りたい点です。結論からお伝えすると、生活保護費は「生活扶助+住宅扶助+各種加算」の合計で決まり、世帯の人数・年齢・お住まいの地域によって変わります。平塚市は級地区分で1級地-2にあたり、たとえば高齢者の単身世帯では月およそ115,950円が目安です。
この記事では、平塚市の受給金額を世帯別のモデルケースで示し、住宅扶助や各種加算の仕組みまで、厚生労働省の公表値にもとづいて整理します。
平塚市の生活保護費はどう決まるか
生活保護費は、国が世帯ごとに定める「最低生活費」から、その世帯の収入を差し引いた差額が支給される仕組みです。最低生活費の中心となるのが、次の3つです。
平塚市は神奈川県内で1級地-2に区分されます。級地は生活保護費の地域差を反映するもので、1級地-1から3級地-2までの6区分があり、平塚市の1級地-2は上から2番目にあたります。「1級地-2」は「1級地」であって「2級地」ではない点に注意してください(加算額や住宅扶助の上限は1級地の水準が適用されます)。
平塚市で支給される8つの扶助
生活保護には、日常生活以外の場面をカバーする扶助も含めて、次の8種類があります。
| 扶助の種類 | 対象となる費用 | 支給の考え方 |
|---|---|---|
| 生活扶助 | 食費・被服費・光熱水費など | 年齢別・世帯人数別に基準額を計算 |
| 住宅扶助 | 家賃・地代など | 上限内で実費 |
| 教育扶助 | 義務教育の学用品費・給食費など | 基準額+実費 |
| 医療扶助 | 医療サービスの費用 | 原則、医療機関へ直接支払(自己負担なし) |
| 介護扶助 | 介護サービスの費用 | 原則、事業者へ直接支払 |
| 出産扶助 | 出産に伴う費用 | 上限内で実費 |
| 生業扶助 | 就労に必要な技能習得・高校就学費など | 上限内で実費 |
| 葬祭扶助 | 葬祭に伴う費用 | 上限内で実費 |
このうち、毎月の「受け取る金額」として実感しやすいのは生活扶助と住宅扶助です。以下ではこの2つを中心に、平塚市の具体的な水準を見ていきます。
平塚市の住宅扶助の上限額
平塚市の住宅扶助は、単身世帯で月41,000円が上限です。この41,000円は神奈川県の一般基準にもとづく額で、平塚市は横浜市・川崎市・横須賀市のような個別の基準(告示)を持たないため、県の基準が適用されます。
神奈川県の特徴として、住宅扶助の上限は級地に関係なく一律です。同じ神奈川県でも、政令指定都市の横浜市(52,000円)・川崎市(53,700円)や中核市の横須賀市(44,000円)は個別基準で別水準ですが、それ以外の市は級地を問わず単身41,000円で統一されています。平塚市はこのグループに含まれます。
世帯人数別の上限額や、居室の床面積による減額の詳細は、住宅扶助に特化したデータページで整理しています。あわせてご確認ください。
平塚市の受給金額モデルケース(厚生労働省の公表値)
ここからは、平塚市(1級地-2)で毎月受け取れる金額の目安を、世帯タイプ別に示します。以下は厚生労働省が公表しているモデルケース(令和7年4月時点)の1級地-2の水準です。生活扶助には児童養育加算・母子加算・冬季加算(神奈川県はⅥ区。5か月分を月割りした額)が含まれています。
数値の時点について:下表は令和7年4月時点の厚生労働省公表モデルです。生活扶助基準は令和7年10月に改定されましたが、改定後は「9月以前と比べて同額または増額」とされ、令和9年3月まで減額となる世帯はありません(神奈川県ほか各自治体公表)。したがって下表は現在の目安としても下回らない水準です。正確な金額はお住まいの状況により異なるため、最終的には福祉事務所でご確認ください。
高齢者単身世帯(68歳)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 生活扶助 | 74,950円 |
| 住宅扶助(上限) | 41,000円 |
| 合計 | 115,950円 |
高齢者夫婦世帯(68歳・65歳)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 生活扶助 | 120,030円 |
| 住宅扶助(上限) | 49,000円 |
| 合計 | 169,030円 |
3人世帯(33歳・29歳・4歳)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 生活扶助 | 160,400円 |
| 住宅扶助(上限) | 53,000円 |
| 合計 | 213,400円 |
母子3人世帯(30歳・4歳・2歳)
| 内訳 | 月額 |
|---|---|
| 生活扶助(母子加算等を含む) | 192,480円 |
| 住宅扶助(上限) | 53,000円 |
| 合計 | 245,480円 |
いずれも住宅扶助を上限額で見込んだ場合の目安です。実際の家賃が上限より低ければ、住宅扶助はその実費分となります。世帯構成・年齢・加算の有無で金額は変わるため、ご自身の世帯に近い額を試算したい場合は、下のシミュレーターもご利用ください。
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平塚市で対象になりうる加算制度
生活扶助には、世帯の事情に応じた加算が上乗せされます。平塚市は1級地-2のため、加算額は1級地の水準が適用されます(加算額は1級地・2級地・3級地の3区分で定められており、「1級地-2」には「1級地」の額が適用されます)。主な加算は次のとおりです。
| 加算の種類 | 平塚市(1級地)の月額 | 対象 |
|---|---|---|
| 障害者加算(1・2級) | 27,460円 | 身体障害者障害程度等級表1・2級に該当する方など |
| 障害者加算(3級) | 18,300円 | 同3級に該当する方など |
| 母子加算(児童1人) | 18,800円 | ひとり親世帯 |
| 母子加算(児童2人) | 23,600円 | ひとり親世帯(3人目以降は1人につき+2,900円) |
| 児童養育加算 | 10,190円 | 18歳到達年度末までの児童1人につき(全国一律) |
| 特例加算 | 1,500円 | 世帯員1人につき |
このほか、妊産婦加算・在宅患者加算・介護施設入所者加算などが、要件に該当する場合に加わります。
注意点として、障害者加算と母子加算は原則として同時に受けられません(併給不可)。ひとり親であり、かつ障害をお持ちの場合は、どちらか一方が適用されます。両方を単純に足した金額にはならない点にご注意ください。
特例加算のこれまでの推移
特例加算は、物価上昇などを踏まえた臨時的・特例的な措置として設けられている加算です。金額はこれまで次のように推移しています。
| 時期 | 世帯員1人あたりの月額 |
|---|---|
| 令和5年10月〜令和7年9月 | 1,000円 |
| 令和7年10月〜 | 1,500円 |
現在(令和8年度)は1人あたり月1,500円が適用されています。入院中の方や介護施設に入所している方については1,000円が維持されます。
冬季加算(平塚市はⅥ区)
冬季加算は、暖房費などが増える11月から3月にかけて支給される加算です。全国は寒さの程度でⅠ区〜Ⅵ区に分けられ、神奈川県は最も温暖なⅥ区にあたります。平塚市も同様です。
Ⅵ区の単身世帯の冬季加算は月2,630円で、11月から3月までの5か月間支給されます。北海道(Ⅰ区)などの寒冷地に比べると、加算額は全国で最も小さい水準です。前掲のモデルケースの生活扶助には、この冬季加算を月割りにした分が含まれています。
最高裁判決にもとづく追加給付について
令和7年6月27日の最高裁判決を受けて、平成25年から実施された生活扶助基準の引き下げについて、当時の基準との差額を追加給付する取り扱いが始まっています。これは過去に受給していた期間分の差額に関するもので、現在の毎月の受給額とは別のものです。
対象は原則として平成25年8月から平成30年9月までに生活保護を受給していた世帯などで、内容についての問い合わせは厚生労働省の相談センターで受け付けています。
なお、この件で自治体や国が電話で口座情報を尋ねたり、ATM操作や振込を求めたりすることはありません。不審な連絡にはご注意ください。
平塚市で受給額を確認・相談する窓口
ご自身の世帯の正確な受給額は、世帯構成・収入・資産の状況によって決まります。試算はあくまで目安ですので、実際の金額や申請については平塚市の窓口にご相談ください。
- 窓口:平塚市 福祉部 生活福祉課
- 所在地:〒254-8686 神奈川県平塚市浅間町9番1号 本館1階
- 電話:0463-21-9849(直通)
- 受付時間:月曜〜金曜 8時30分〜17時(土日祝・年末年始を除く)
- 管轄:平塚市内全域
よくある質問
- Q平塚市の生活保護は単身でいくらもらえますか?
- A
世帯の年齢・収入により変わりますが、厚生労働省の公表モデルでは、高齢者単身世帯(68歳)の場合で生活扶助74,950円+住宅扶助(上限)41,000円=月およそ115,950円が目安です。実際の家賃が上限より低ければ、住宅扶助はその実費分になります。
- Q平塚市の住宅扶助の上限はいくらですか?
- A
単身世帯で月41,000円が上限です。神奈川県では住宅扶助の上限が級地に関係なく一律で、個別基準を持つ横浜市・川崎市・横須賀市を除く市は同額です。世帯人数別の詳細は「平塚市の住宅扶助限度額(世帯人数別)」のページで確認できます。
- Q生活保護費から家賃を払う必要がありますか?
- A
いいえ。家賃は住宅扶助として生活扶助とは別に支給されます。生活扶助(食費・光熱水費など)から家賃を支払う必要はありません。
- Q障害者加算と母子加算は両方もらえますか?
- A
原則として同時には受けられません(併給不可)。ひとり親であり、かつ障害をお持ちの場合は、いずれか一方が適用されます。両方を単純に合算した金額にはならない点にご注意ください。
- Q平塚市に冬季加算はありますか?
- A
あります。神奈川県は最も温暖なⅥ区で、単身世帯は月2,630円が11月から3月までの5か月間支給されます。寒冷地に比べると加算額は小さめです。
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まとめ
平塚市の生活保護費は、生活扶助・住宅扶助・各種加算の合計で決まります。平塚市は1級地-2で、住宅扶助の単身上限は月41,000円、高齢者単身世帯なら合計で月およそ115,950円が目安です。母子世帯や複数人世帯では、母子加算・児童養育加算などが上乗せされ、金額はさらに大きくなります。
金額はあくまで世帯ごとの計算で決まるため、目安と実際の額は異なります。申請や正確な受給額については、平塚市の生活福祉課にご相談ください。生活保護の受給が決まった後の住まい探しについて不安がある方は、生活保護受給者向けの住まい探しに特化した無料相談もご活用いただけます。
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