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府中市の生活保護申請方法 | 条件・必要書類・申請から決定までの流れ

府中市の生活保護申請方法 | 条件・必要書類・申請から決定までの流れ エリア別情報

東京都府中市で生活保護の申請を考えているものの、「どこに行けばいいのか」「何を持っていけばいいのか」「断られたらどうしよう」と、最初の一歩が踏み出せずにいる方は少なくありません。

結論から書きます。府中市の生活保護の相談・申請窓口は、府中市役所「おもや」1階にある福祉保健部 生活福祉課の1か所だけです。申請は国民の権利として認められており、申請書を出せば、原則として14日以内に受給の可否が決定されます。書類が全部そろっていなくても、申請そのものは受け付けてもらえます。

この記事では、府中市で生活保護を申請するための条件・必要書類・申請から決定までの流れを、市の公表データと制度の根拠にもとづいて整理しました。あわせて、万が一申請が却下された場合にどう対処すればよいかまで解説します。


府中市で生活保護を申請する窓口は市役所「おもや」1階

府中市には福祉事務所が1か所だけあります。市役所本庁舎「おもや」の1階に置かれている福祉保健部 生活福祉課がそれにあたり、市内全域を管轄しています。地区ごとに窓口が分かれている自治体もありますが、府中市はどこにお住まいでも同じ窓口です。

窓口名府中市 福祉保健部 生活福祉課
所在地〒183-8703 東京都府中市宮西町2丁目24番地
府中市役所「おもや」1階
生活保護相談担当042-335-4038
生活保護担当042-335-4040 / 042-335-4141 / 042-335-4343
生活困窮者自立支援担当042-335-4191
ファックス042-366-3669
開庁時間月曜日〜金曜日 8時30分〜17時00分
閉庁日土曜日・日曜日・祝日・年末年始
(第2・第4土曜日は一部窓口のみ 8時30分〜12時00分)
管轄府中市内全域

初めて相談する場合の電話番号は生活保護相談担当(042-335-4038)です。すでに受給中の方の手続きは生活保護担当が窓口になります。番号が用途別に分かれているため、かけ間違えると取り次ぎに時間がかかります。

インターネット上には、府中市の窓口を「生活援護課」と記載した情報が数多く残っています。これは古い課名で、現在は「生活福祉課」です。電話番号も別の番号が流通しているため、市の公式ページに掲載されている上記の番号をお使いください。また、広島県にも同名の府中市があります。検索の際は「東京都府中市」と入れると確実です。

アクセスや相談できる内容の詳細、住まいが定まっていない方の相談先については、府中市の福祉事務所(生活福祉課)の窓口・電話番号・相談の流れで個別にまとめています。


府中市で生活保護を受けられる4つの条件

生活保護は全国共通の制度で、府中市だけに特別な条件があるわけではありません。ただし、受給できるかどうかの分かれ目になる「最低生活費」の金額は、住んでいる地域によって変わります。

受給の前提となるのは、次の4つの活用です。これらをすべて行ってもなお生活が成り立たない場合に、足りない分が保護費として支給されます。

1. 資産の活用

預貯金・使っていない土地や家屋・生命保険・自動車などは、原則として生活費に充てることが求められます。ただし、すべてを手放す必要があるわけではありません。現に住んでいる家に住み続けられるケースや、通院・通勤に不可欠と認められて自動車の保有が認められるケースもあります。判断は個別の事情によるため、自己判断で「持っているから無理だ」と諦めず、窓口で相談してください。

2. 能力の活用

働ける状態にある方は、能力に応じて働くことが求められます。ここでいう「働ける状態」は、年齢・健康状態・障害の有無などを踏まえて判断されます。病気や障害で就労が難しい場合は、その事情を伝えてください。働きながら不足分の保護を受ける形も認められています。

3. 扶養義務者からの扶養

親・子・兄弟姉妹などの扶養義務者から援助を受けられる場合は、それが優先されます。この確認のために福祉事務所が親族へ連絡することを「扶養照会」といいます。ただし、扶養照会は受給の絶対条件ではありません。長年音信不通である、暴力を受けていた、関係が著しく悪いといった事情がある場合は、その旨を申請時に伝えることで照会を控える取り扱いが検討されます。

4. 他の制度の活用

年金・雇用保険・傷病手当金・児童扶養手当など、生活保護以外に受けられる給付がある場合は、そちらを先に利用します。これらを受けたうえで最低生活費に満たない場合、その差額が保護費になります。

府中市の最低生活費は「1級地-1」で計算される

最低生活費は、地域ごとに定められた「級地」の区分にもとづいて計算されます。府中市は最も高い区分である1級地-1で、東京23区や八王子市と同じ水準です。多摩地域の市の中では立川市・調布市などと並びます。

この区分により、家賃に対して支給される住宅扶助の上限額は、単身世帯で月53,700円となります。世帯人数が増えれば上限も上がります。世帯人数別の一覧や、床面積が狭い物件での減額、上限を超える場合の特別基準については、府中市の生活保護 家賃上限(住宅扶助)で詳しく扱っています。

生活扶助・住宅扶助・各種加算を合計した月額の目安を知りたい方は、府中市の生活保護受給金額をご覧ください。単身世帯・高齢者世帯・母子世帯などのモデルケース別に金額を整理しています。


生活保護の申請に必要な書類と準備するもの

申請時に持参が求められる主なものは次のとおりです。すべてが必須というわけではなく、状況に応じて追加で提出を求められる書類もあります。

できるだけ持参したいもの

  • 本人確認書類(マイナンバーカード・運転免許証・健康保険証など)
  • 預貯金通帳(世帯全員分・記帳を済ませたもの)
  • 収入がわかるもの(給与明細・年金振込通知書・雇用保険の受給資格者証など)
  • 家賃がわかるもの(賃貸借契約書・家賃の領収書)
  • 生命保険の保険証券
  • 持病がある場合は、お薬手帳・診察券・障害者手帳
  • 印鑑

書類がそろわなくても申請はできる

ここが最も誤解されやすい点です。上記の書類が手元にそろっていないことを理由に、申請を断られることはありません。通帳を紛失している、契約書が見当たらない、住まいが定まっていないといった状況でも、申請の意思を伝えれば申請書は受理されます。不足している書類は、申請後の調査の過程で順次そろえていく形になります。

窓口で「書類がそろってからもう一度来てください」と言われた場合でも、その場で申請の意思を明確に伝えてください。「今日、申請書を提出したいです」と口頭で伝えることが大切です。申請日が確定すると、そこから決定までの期間の起算が始まります。


府中市の生活保護申請から決定までの流れ

相談から実際に保護費を受け取るまでの流れは、おおむね5つの段階に分かれます。

ステップ1 事前相談(電話または窓口)

まず生活福祉課の相談担当(042-335-4038)に連絡し、現在の状況を伝えます。収入・世帯構成・住まいの状況などを聞き取ったうえで、生活保護以外の制度が使える場合はそちらの案内も行われます。この段階では申請にはなりません。

ステップ2 申請書の提出

保護申請書に必要事項を記入して提出します。この日が「申請日」となり、決定までの期間はここから数えます。本人のほか、扶養義務者や同居の親族も申請できます。ご自身での来庁が難しい場合は、支援者に同行してもらうこともできます。

ステップ3 家庭訪問と資産・収入の調査

ケースワーカーが自宅を訪問し、生活の実態を確認します。あわせて、金融機関への預貯金の照会、年金や各種手当の受給状況の確認、扶養義務者への照会などが行われます。訪問日は事前に調整されるのが一般的です。

ステップ4 決定(原則14日以内)

調査結果をもとに、保護の要否と支給額が決定され、書面で通知されます。決定までの期間は申請日から原則14日以内です。資産調査に時間を要するなど特別な理由がある場合に限り、最長30日まで延長されることがあります。その場合は理由が通知書に記載されます。

ステップ5 保護費の支給開始

決定後、保護費の支給が始まります。支給日や受け取り方法(口座振込か窓口での受け取りか)は、決定通知とあわせて福祉事務所から案内があります。開始後は、担当のケースワーカーが定期的に訪問し、生活状況の確認や就労に向けた支援を行います。

ケースワーカーがどんな役割を担い、どのくらいの頻度で訪問するのかについては、ケースワーカーとは | 役割・訪問頻度・付き合い方で解説しています。


申請が却下されたときの対処法と審査請求

申請の結果、保護を受けられないという決定(却下)が出ることもあります。その場合でも、そこで終わりではありません。次の3段階で対処できます。

第1段階 却下理由を書面で確認する

却下の決定は必ず書面で通知され、そこに理由が記載されています。まずこの理由を確認してください。「収入が最低生活費を上回っている」「調査に必要な書類が提出されなかった」など、理由によって次の手が変わります。書類の不足が理由であれば、そろえたうえで再申請すれば認められる場合があります。納得できない点があれば、生活福祉課に説明を求めることができます。

第2段階 東京都知事へ審査請求を行う

決定内容に納得できない場合、東京都知事に対して審査請求を行うことができます(生活保護法第64条)。府中市の処分に対する不服申立てなので、請求先は市ではなく都です。

期限は、処分があったことを知った日の翌日から起算して3か月以内です(行政不服審査法第18条)。インターネット上には「60日以内」と書かれた古い情報が残っていますが、これは法改正前の期間であり、現在は3か月です。手続きに費用はかかりません。

第3段階 再審査請求・訴訟

審査請求の結果にも納得できない場合は、厚生労働大臣への再審査請求、あるいは裁判所への訴訟という道があります。この段階になると専門的な知識が必要になるため、法テラスや弁護士、生活困窮者を支援する団体に相談することをおすすめします。

審査請求には期限があります。決定通知を受け取ったら、内容に納得できない場合でもすぐに行動できるよう、通知書は必ず保管してください。処分の日付が起算点になります。

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数字で見る府中市の生活保護の実態

府中市は、市の統計として生活保護の受給状況を毎年公表しています。直近5年間の推移は次のとおりです。

時点被保護世帯数被保護人員保護率(人口千人あたり)
2021年3月31日4,098世帯5,236人19.9
2022年3月31日4,081世帯5,152人19.6
2023年3月31日4,047世帯5,018人19.2
2024年3月31日4,003世帯4,936人18.8
2025年3月31日3,952世帯4,847人18.5

出典:府中市統計書オープンデータ「生活保護_世帯数・人員及び保護率」(府中市 福祉保健部 生活福祉課)

最新の2025年3月末時点で、府中市では3,952世帯・4,847人が生活保護を利用しています。保護率18.5は、市民のおよそ54人に1人が受給している計算です。珍しいことではない、という点は知っておいてよいと思います。

世帯数は横ばい、人員は減少という特徴

この表には、府中市ならではの傾向が表れています。被保護人員は2016年3月のピーク(5,452人)から約11%減っている一方、世帯数は2021年3月のピーク(4,098世帯)から3.6%しか減っていません

1世帯あたりの人数に直すと、1.36人(2016年)から1.23人(2025年)へと下がっています。つまり府中市では、受給世帯の単身化が進んでいるということです。世帯の数そのものはほとんど変わらないまま、1世帯の人数だけが減り続けています。

単身での受給が多いということは、単身向けの住まい探しをする方が多いということでもあります。府中市の1Kの家賃相場は約7万1,400円で、単身の住宅扶助上限53,700円を1万7,000円ほど上回っています。上限内の物件が無いわけではありませんが、探し方に工夫が要る水準です。この点は府中市で生活保護受給者が賃貸を借りる方法で具体的に解説しています。

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府中市で申請する前に知っておきたい3つのこと

1. 相談と申請は別のもの

窓口で話をしただけでは申請にはなりません。申請書を提出して初めて、決定までの期間の起算が始まります。相談だけで帰ってしまい、「申請したつもりだった」というすれ違いは実際に起こります。その日に申請したい場合は、「申請書をください」とはっきり伝えてください

2. 受給が始まったら収入は必ず申告する

アルバイト代・年金・仕送りなど、世帯に入ったお金はすべて申告が必要です。申告しないまま受給を続けると、後から返還を求められたり、不正受給として扱われたりします。働いて得た収入には一定額が控除される仕組みがあるため、働くと損をするわけではありません。正直に申告するほうが結果的に有利です。

3. 一人で行くのが不安なら同行者を頼める

窓口でのやり取りに不安がある場合、家族・知人・支援団体の方に同行してもらうことができます。同行者がいると、聞き漏らしを防げるうえ、後から「言った・言わない」になることも避けられます。府中市の生活福祉課には生活困窮者自立支援の担当(042-335-4191)もあり、生活保護以外の選択肢を含めた相談にも応じています。


府中市の生活保護申請に関するよくある質問

Q
府中市に住民票がなくても申請できますか?
A

できます。生活保護は住民票の所在地ではなく、現在いる場所を管轄する福祉事務所に申請する仕組みです(現在地主義)。住まいが定まっていない方も、府中市内にいるのであれば生活福祉課に相談できます。

Q
持ち家があると生活保護は受けられませんか?
A

持ち家があっても受給できる場合があります。現に住んでいて、資産価値が著しく高くない住宅であれば、住み続けたまま保護を受けられる取り扱いが認められています。ローンが残っている場合など個別の判断になるため、窓口で事情を伝えてください。

Q
家族に知られずに申請することはできますか?
A

扶養義務者への照会(扶養照会)が行われるため、親族に連絡が入る場合があります。ただし、長年音信不通である、暴力を受けていた、関係が著しく悪いといった事情がある場合は、申請時にその旨を伝えることで照会を控える取り扱いが検討されます。事情は具体的に伝えてください。

Q
申請してから保護費を受け取るまで、どのくらいかかりますか?
A

保護の要否の決定は、申請日から原則14日以内に行われます。資産調査などに時間を要する特別な理由がある場合に限り、最長30日まで延長されることがあります。決定後の支給日や受け取り方法は、福祉事務所から個別に案内があります。

Q
生活保護を受けながら引っ越すことはできますか?
A

できます。ただし事前にケースワーカーへ相談し、転居が必要と認められることが前提です。家賃が住宅扶助の上限内であることも条件になります。条件を満たせば、敷金や引越し費用が支給される場合もあります。


まとめ | 府中市の生活保護申請で迷ったときは

府中市の生活保護の申請窓口は、市役所「おもや」1階の福祉保健部 生活福祉課です。相談は042-335-4038開庁時間は平日8時30分から17時00分まで。書類がそろっていなくても申請はでき、決定は原則14日以内に出ます。納得できない結果だった場合は、3か月以内に東京都知事へ審査請求ができます。

府中市では現在3,952世帯・4,847人が生活保護を利用しており、市民のおよそ54人に1人にあたります。特別なことではありません。生活が立ち行かなくなる前に、早めに窓口へ相談することが何より大切です。

そして、受給が決まった後に多くの方が直面するのが住まいの問題です。府中市は住宅扶助の上限に対して家賃相場が高く、上限内の物件を自力で見つけるのは簡単ではありません。当サイトでは、生活保護受給者の受け入れに理解のある不動産会社と連携し、お部屋探しのご相談を無料で承っています。お気軽にご相談ください。


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