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つくば市で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 家賃相場・保証会社・初期費用を解説

つくば市で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 家賃相場・保証会社・初期費用を解説 エリア別情報

つくば市で生活保護を受けながら賃貸物件を借りることはできます。ただし住宅扶助の上限は単身で月34,000円であるのに対し、市内の1Kの家賃相場は約68,500円。上限はちょうど相場の半分ほどしかありません。つくば市は、住宅扶助の上限と家賃相場の開きが県内でもとくに大きい地域です。この記事では、上限内の物件を見つける具体的な方法、保証会社の3系統と審査の通りやすさ、初期費用や引越し費用の支給、代理納付制度までを解説します。


つくば市で生活保護受給者は賃貸を借りられるか

結論から言えば、借りられます。生活保護を受けていることを理由に賃貸契約が法的に制限されることはありません。実際、つくば市では1,120世帯・1,329人の方が生活保護を受けており(令和8年6月末時点)、その多くが民間の賃貸住宅で生活しています。

ただし現実には、次の3つの壁があります。

  • 家賃の壁 — 住宅扶助の上限内に収まる物件が少ない
  • 審査の壁 — オーナーや保証会社が受け入れに慎重な場合がある
  • 情報の壁 — 受け入れ可能な物件が一般の検索サイトに出てこない

この3つのうち、つくば市でとくに大きいのが1つ目の家賃の壁です。順に見ていきます。


つくば市の家賃相場と住宅扶助上限の開き

つくば市の家賃相場を間取り別に見ると次のとおりです。

間取り家賃相場住宅扶助の上限
ワンルーム7.50万円単身 34,000円
1K6.85万円
1LDK8.30万円2人 41,000円
2DK9.90万円
2LDK10.21万円3〜5人 44,000円
3LDK16.01万円
家賃相場の出典: LIFULL HOME’S(つくば市・2026年8月時点)

単身向けで最も安い1Kでも、上限34,000円のちょうど2倍です。相場どおりの物件を探しているかぎり、上限内の部屋は見つかりません。これがつくば市の現実です。

近隣の市と比べても、つくば市の家賃は高い部類に入ります。

単身向けの家賃相場
つくば市約7.00万円
取手市約6.16万円
ひたちなか市約5.87万円
牛久市約5.63万円
鹿嶋市約4.31万円

つくばエクスプレスの開通以降、沿線の利便性が高まり、研究機関や大学に通う世帯の需要が家賃を押し上げてきました。住宅扶助の上限は全国一律の基準で決まる一方、家賃相場は地域の需要で決まるため、このような開きが生まれます。

市内でも地区によって家賃はまったく違う

ここが、つくば市で部屋を探すうえで最も重要な点です。つくば市は市域が広く、地区によって家賃相場が2倍近く違います

地区家賃相場の目安
みどりの約9.80万円
谷田部約8.55万円
春日約7.40万円
観音台約6.50万円
高見原約5.20万円
出典: CHINTAI(つくば市・築20年以内の物件の平均)

TXの新しい駅の周辺や研究学園エリアは高く、駅から離れた地区は安くなります。エリアを変えるだけで、探せる物件の幅が大きく変わります。「つくば市で探す」ではなく「つくば市のどこで探すか」を考えることが、上限内の物件にたどり着く近道です。


物件探しの前にケースワーカーへ相談する

すでに生活保護を受けている方が転居する場合、物件を決める前に必ずケースワーカーへ相談してください。順番を間違えると、支給されるはずのお金が出なくなることがあります。

転居が認められるのは、たとえば次のような場合です。

  • いまの家賃が住宅扶助の上限を超えている
  • 老朽化や立退きなど、住み続けられない事情がある
  • 世帯人数が変わり、部屋の広さが合わなくなった
  • 病気や障害のため、設備の整った住まいが必要になった
  • 就労のため、通勤に適した場所へ移る必要がある

相談の際は、候補の物件の家賃・共益費・専有面積・所在地を伝えられるようにしておくとスムーズです。共益費は住宅扶助の対象外なので、家賃の部分だけが上限内に収まっているかを確認されます。


保証会社の3系統と審査の通りやすさ

いまの賃貸契約では、連帯保証人の代わりに家賃保証会社の利用を求められるのが一般的です。この保証会社は大きく3つの系統に分かれており、どの系統かによって審査の通りやすさが変わります。ここを知っているかどうかで結果が変わることがあります。

系統審査の特徴受給者にとって
独立系信用情報機関への照会を行わない。独自の基準で判断する最も通りやすい
LICC系加盟会社の間で家賃の滞納情報を共有している過去に家賃滞納がなければ可能性あり
信販系クレジットカード会社が母体。信用情報を必ず照会する最も厳しい

信販系は、過去のクレジットカードやローンの滞納・自己破産などの記録が残っていると通りにくくなります。一方で独立系は信用情報を見ないため、過去に金融事故があった方でも可能性があります。

ここで大切なのは、物件ごとに使える保証会社が決まっているということです。気に入った物件があっても、そこが信販系しか使えない物件であれば、審査で止まってしまいます。物件を探す段階で「どの系統の保証会社か」を確認できれば、無駄な申し込みを避けられます。

ただし、この情報は一般の検索サイトには載っていません。仲介会社に聞かなければわからない部分です。生活保護受給者の対応に慣れた仲介会社であれば、最初から通りやすい物件を選んで案内します。

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入居審査で見られるポイント

オーナーや保証会社が気にしているのは、突き詰めれば「家賃が毎月確実に支払われるか」の一点です。生活保護を受けていること自体がマイナスに働くわけではありません。

むしろ、収入が不安定な自営業の方などと比べると、住宅扶助は毎月決まった額が確実に支給されるという強みがあります。この点をきちんと説明できるかどうかが分かれ目になります。

審査で用意を求められることがある書類は次のとおりです。

  • 生活保護受給証明書(福祉事務所で発行してもらえます)
  • 本人確認書類
  • 緊急連絡先(親族などの連絡先。保証人とは別のものです)

緊急連絡先については、保証人ではないため経済的な責任は生じません。親族に負担をかけると思って躊躇される方がいますが、あくまで連絡がつく先を確保するためのものです。それでも頼める相手がいない場合は、その事情を仲介会社に相談してください。対応方法があることがあります。


敷金・礼金など初期費用の扱い

賃貸契約では、家賃のほかに初期費用がかかります。一般的には家賃の4〜5か月分が目安です。

費目目安一時扶助の対象
敷金家賃1〜2か月分対象
礼金家賃0〜1か月分対象
仲介手数料家賃0.5〜1か月分対象
火災保険料1.5〜2万円程度対象
保証会社の初回保証料家賃の50〜100%程度対象
前家賃家賃1か月分対象
鍵交換費用1.5〜2.5万円程度対象になる場合がある

これらは敷金等の一時扶助として支給される可能性があります。ただし支給には上限があり、また事前の承認が必要です。

最も多い失敗が、先に契約してしまってから福祉事務所に申し出るケースです。この順番だと、支給の対象にならないことがあります。契約書にサインする前に、必ずケースワーカーの承認を得てください。

なお、敷金・礼金がない物件を選べば、そもそも初期費用の負担が小さくなります。つくば市でも、築年数が経った物件では敷金礼金なしの条件が出ていることがあります。


引越し費用の支給

転居が認められた場合、引越し業者に支払う費用も一時扶助(移送費)の対象になります。こちらも事前の相談と承認が必要です。

実務上は、複数の引越し業者から見積もりを取って福祉事務所へ提出するという流れになるのが一般的です。最も安い見積もりの額が基準になります。見積もりを取る手間はありますが、この工程を省くと支給されないことがあります。

また、退院にともなう転居などで生活に必要な家具や家電を持っていない場合には、家具什器費という別の一時扶助があります。冷蔵庫・洗濯機・炊飯器といった生活必需品が対象です。あわせて相談してみてください。


代理納付制度を使う

代理納付は、住宅扶助を受給者本人を経由せず、福祉事務所から直接オーナーや管理会社へ支払う仕組みです。

この制度は、実は入居審査を通すうえで非常に強い材料になります。オーナー側から見れば、家賃の滞納リスクがほぼなくなるからです。生活保護受給者の受け入れをためらっていたオーナーが、代理納付を条件に受け入れを認めるケースは珍しくありません。

受給者側にとっても、家賃を使い込んでしまう心配がなくなるという利点があります。

利用にはケースワーカーへの相談が必要です。物件の申し込みをする段階で「代理納付が利用できます」と伝えられると、審査の印象が大きく変わります。この一言を知っているかどうかで結果が変わることがあります。


つくば市で上限内の物件を見つけるコツ

相場の半分という条件で探すのですから、通常の探し方では見つかりません。次の5つの方向で条件をずらしていきます。

  • 地区を変える — TXの駅周辺から離れるだけで相場は大きく下がります。高見原など市の南部側は相場が半分近くになります
  • 築年数の条件を外す — 築30年以上の物件は、同じ間取りでも家賃が大きく下がります
  • 駅からの距離をゆるめる — 徒歩15分以上、あるいはバス便の物件は選択肢が広がります
  • 個人経営のアパートを探す — 大手管理会社の物件より、地元オーナーが直接管理する物件のほうが柔軟なことが多くあります
  • 特別基準の適用を相談する — 通常基準内で見つからないこと自体が特別基準の適用条件です。単身なら44,000円まで上がります

とくに5つ目は見落とされがちです。「上限内で見つからない」という状況そのものが、上限を引き上げる理由になります。あきらめる前に、探した経過をケースワーカーに伝えてください。

また、部屋の広さにも注意が必要です。単身世帯の場合、専有面積が15㎡以下だと上限額が下がります(11〜15㎡で31,000円、7〜10㎡で27,000円、6㎡以下で24,000円)。家賃が安くても面積が狭いと、支給される額も下がってしまうという点を覚えておいてください。

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つくば市の交通事情をふまえた住まい選び

家賃を下げるためにエリアを広げると、次に問題になるのが移動手段です。つくば市は市域が広く、公共交通機関が充実しているのはつくばエクスプレスの沿線に限られます。ここを見落とすと、家賃は下がったが通院や買い物が難しい、という状況になりかねません。

物件を選ぶ際には、家賃と一緒に次の点を確認してください。

  • かかりつけの医療機関まで、どうやって通えるか
  • スーパーやドラッグストアが徒歩圏にあるか
  • 市役所(研究学園)まで行く手段があるか
  • バス便の場合、平日夕方以降や土日の本数があるか

つくば市内にはコミュニティバス「つくバス」や乗合タクシー「つくタク」が運行しています。バス便のエリアを検討する場合は、こうした交通の有無もあわせて調べておくと安心です。

なお自動車については、生活保護では原則として保有が認められませんが、通勤や通院にどうしても必要と認められる場合には例外があります。つくば市のように公共交通が限られる地域では、具体的な事情を説明できれば認められる可能性があります。物件のエリアを検討する段階で、ケースワーカーに相談しておくとよいでしょう。


契約したあとに気をつけること

入居できたら終わりではありません。あとから困らないために、次の3点を押さえておいてください。

項目注意点
更新料2年ごとに家賃1か月分程度かかる物件があります。契約時に有無を確認し、必要ならケースワーカーへ相談してください
退去時の原状回復退去費用は原則として自己負担です。入居時に部屋の傷や汚れを写真に残しておくと、あとのトラブルを防げます
家賃の変更家賃が変わった場合は福祉事務所へ届け出が必要です

とくに更新料は見落とされやすい費用です。毎月の家賃は上限内でも、2年後にまとまった出費が発生します。契約前に更新料の有無を確認し、ある場合は更新の時期が近づいたら早めに相談してください。


物件が見つからないときの相談先

自分で探しても見つからない、という状態は、つくば市ではむしろ普通のことです。相場の半分という条件なのですから、当然といえば当然です。

ここで効いてくるのが情報の壁です。生活保護受給者の受け入れに理解のあるオーナーの物件は、一般の検索サイトに「生活保護可」と書かれて出ているわけではありません。仲介会社が個別に把握している情報だからです。

また、上限をわずかに超える物件でも、オーナーとの交渉で家賃を調整できることがあります。空室が続くくらいなら、代理納付で確実に入金される入居者を入れたい、と考えるオーナーは実際にいます。こうした交渉は個人ではまず成立しません。

当サイトでは、つくば市を含む茨城県の物件をご紹介できます。相談は無料です。「どこに相談すればいいかわからない」という段階でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。


よくある質問

Q
つくば市で生活保護でも借りられる物件はありますか?
A

あります。ただし住宅扶助の上限は単身34,000円で、市内の1Kの相場は約68,500円と開きが大きいため、駅から離れた地区・築年数の経った物件・個人経営のアパートなどに条件をずらして探す必要があります。

Q
保証人がいなくても契約できますか?
A

できます。いまは連帯保証人の代わりに家賃保証会社を利用するのが一般的です。ただし緊急連絡先を求められることが多く、これは経済的な責任を負うものではありません。頼める相手がいない場合も、仲介会社に相談すれば対応方法があることがあります。

Q
敷金や引越し費用は支給されますか?
A

転居が認められた場合、敷金・礼金・仲介手数料などは敷金等の一時扶助、引越し業者への支払いは移送費として支給される可能性があります。いずれも事前の相談と承認が必要です。契約してしまってから申し出ると対象外になることがあります。

Q
代理納付とは何ですか?
A

住宅扶助を受給者本人を経由せず、福祉事務所から直接オーナーや管理会社へ支払う仕組みです。オーナーにとっては滞納リスクがなくなるため、入居審査を通すうえで強い材料になります。利用にはケースワーカーへの相談が必要です。

Q
家賃が上限を少し超える物件は契約できませんか?
A

超過分を生活費から支払う形になりますが、生活を圧迫するため慎重な判断が必要です。まずは特別基準(単身44,000円)が適用できないかを相談してください。またオーナーとの交渉で家賃を調整できる場合もあります。


まとめ

つくば市で生活保護を受けながら賃貸を借りることはできますが、住宅扶助の上限34,000円に対し1Kの相場が約68,500円という開きがあり、通常の探し方では見つかりません地区を変える築年数の条件を外す駅からの距離をゆるめる、といった条件のずらし方が必要になります。市内でも高見原とみどりのでは相場が2倍近く違いますので、まずエリアを見直すのが最も効果的です。

審査については、保証会社の系統を知っておくこと、代理納付を使えると伝えること、この2つが結果を大きく左右します。そして転居にともなう敷金や引越し費用は、契約前にケースワーカーへ相談すれば一時扶助の対象になり得ます。順番を間違えないようにしてください。

それでも見つからないときは、ひとりで抱え込まずご相談ください。


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