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葛飾区で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 審査・保証会社・初期費用

葛飾区で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 審査・保証会社・初期費用 エリア別情報

「生活保護を受けていると部屋を貸してもらえないのではないか」。葛飾区でお部屋を探している方から、最も多くいただく不安です。

結論からお伝えすると、葛飾区で生活保護を受けながら賃貸物件を借りることは可能です。ただし、住宅扶助の上限内の家賃であること、保証会社の審査を通過すること、そして福祉事務所の事前確認を受けることという3つの条件を押さえる必要があります。

葛飾区は23区の中でも家賃が抑えめのエリアで、区内で13,348人が生活保護を利用しています。受け入れの実績が積み重なっている地域であり、条件を整えれば選択肢は十分にあります。

この記事では、葛飾区の家賃相場と住宅扶助上限の関係、保証会社の審査の仕組み、初期費用の扱い、そして審査を通すための具体的な準備までを解説します。


葛飾区の家賃相場と住宅扶助上限の関係

まず、数字の全体像を押さえておきます。

葛飾区の家賃相場

間取り家賃相場
ワンルーム8.41万円
1K9.10万円
1DK10.49万円
2K10.91万円
2DK16.05万円

(LIFULL HOME’S 公表値。駅から徒歩10分以内の掲載物件の平均)

住宅扶助の上限額

世帯人数上限額
1人53,700円
2人64,000円
3〜5人69,800円
6人75,000円
7人以上83,800円

単身の場合、相場の8.41万円に対して上限は53,700円。3万円ほどの開きがあります。この数字だけを見て「無理だ」と感じる方が多いのですが、ここには重要な前提があります。

相場の数字は「駅から近い物件」の平均です

上の相場は、駅から徒歩10分以内の掲載物件を集計した平均値です。条件を次のように広げると、見える景色が変わります。

  • 駅から徒歩15分以上、またはバス便を含める
  • 築年数の条件を外す(築30年以上も対象にする)
  • 大手管理会社の物件だけでなく、個人オーナーの物件も含める

葛飾区内には、こうした条件で住宅扶助の範囲に収まる物件が実際に存在します。

葛飾区は23区の中では家賃が抑えめです

家賃相場(ワンルーム・1K・1DKの平均)
板橋区9.96万円
練馬区9.38万円
葛飾区9.09万円
足立区8.89万円
江戸川区8.67万円

東京23区はすべて1級地-1のため、どの区に住んでも住宅扶助の上限は53,700円で変わりません。つまり、家賃相場が低いエリアで探したほうが、同じ上限額でより条件の良い部屋にたどり着けます。葛飾区・足立区・江戸川区といった東部エリアが選ばれやすいのは、この構造によるものです。

葛飾区の鉄道路線

葛飾区には次の路線が通っており、エリアによって家賃水準に差があります。

路線区内の主な駅
JR常磐線亀有・金町
JR総武線新小岩
京成本線堀切菖蒲園・お花茶屋・青砥・京成高砂
京成押上線四ツ木・京成立石
京成金町線柴又・京成金町
北総線京成高砂(起点)

JR沿線の亀有・金町・新小岩は都心へのアクセスが良いぶん家賃が高めで、京成線沿線は比較的落ち着いた水準です。住宅扶助の範囲内で探す場合、京成線沿線や駅からバスを使うエリアが現実的な選択肢になります。


生活保護受給者が借りられる物件の基本条件

物件を選ぶときに満たす必要がある条件を整理します。

条件1:家賃が住宅扶助の上限内であること

これが最も基本の条件です。上限を超える物件は、原則として契約できません。すでに上限超の物件に住んでいる場合、福祉事務所から転居を指導されることがあります。

事情によっては特別基準として高い上限が認められる場合もありますが、障害で広い居室が必要、高齢で転居が困難、通常の上限内で物件が見つからないといった限られたケースに限られ、福祉事務所の判断が必要です。自己判断で上限超の物件を契約しないでください。

条件2:共益費・管理費は住宅扶助の対象外

見落とされやすい点です。共益費や管理費は住宅扶助ではなく、生活扶助の中から支払います。

たとえば「家賃5万円+共益費5,000円」の物件なら、住宅扶助でまかなえるのは家賃の5万円だけで、5,000円は生活費から出すことになります。物件を比べるときは、家賃と共益費を分けて確認してください。

条件3:床面積による減額に注意

単身世帯で居室の床面積が15平方メートル以下の場合、住宅扶助の上限額が下がります。

床面積上限額
11〜15平方メートル48,000円
7〜10平方メートル43,000円
6平方メートル以下38,000円

ただし、一般的なワンルームや1Kは16平方メートル以上あることがほとんどです。通常の賃貸物件を探す限り、この減額に該当することは多くありません。

条件4:契約前に福祉事務所へ相談すること

契約してから報告するのでは遅いという点に注意してください。物件が決まりそうな段階で、必ず担当のケースワーカーに相談し、その物件で問題ないかを確認してもらいます。事前確認を怠ると、初期費用の支給が受けられなくなることがあります。


保証会社3系統(独立系・信販系・LICC系)の特徴と選び方

現在の賃貸契約では、連帯保証人の代わりに家賃保証会社を利用するのが一般的です。この保証会社の審査が、生活保護受給者にとって最大の関門になります。

保証会社は大きく3つの系統に分かれ、審査の方法がそれぞれ異なります。

系統審査の方法受給者にとっての通りやすさ
信販系クレジットカードの信用情報を照会する過去に延滞や債務整理があると通りにくい
LICC系加盟する保証会社の間で家賃の滞納情報を共有する過去に家賃滞納の記録があると通りにくい
独立系各社が独自の基準で審査する。信用情報を照会しないことが多い比較的通りやすい

生活保護受給者は独立系が中心になります

信販系は、クレジットカードやローンの支払い状況を照会します。過去に延滞や債務整理の経験がある方は、この時点で通らないことがあります。

LICC系は、加盟会社間で家賃の滞納情報を共有しているため、過去に滞納の記録があると影響します。

これに対して独立系は、各社が独自の基準で判断します。信用情報を照会しない会社が多く、生活保護受給者の受け入れ実績を持つ会社もあります。実務上は、この独立系を使える物件を探すことが中心になります。

保証会社は自分で選べないことが多い

ここが重要な点です。保証会社は、物件ごとに管理会社が指定していることがほとんどで、入居者側で自由に選べません。

つまり「独立系の保証会社を使っている物件を探す」ことが、そのまま「審査に通りやすい物件を探す」ことになります。個人で物件情報を見ているだけでは、どの保証会社が使われているかは分かりません。ここは、受給者の受け入れ実績がある不動産会社に相談したほうが確実です。

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引越し費用が支給される主なケース

転居にかかる費用は、要件に当てはまる場合に一時扶助として支給されます。ただし、どんな理由の引越しでも出るわけではありません。

支給が認められる代表的なケースは次のとおりです。

  • 入院していた方が退院し、新たに住居が必要になった場合
  • 家主から立ち退きを求められ、やむを得ないと認められる場合
  • 火災などの災害で住居を失った場合
  • 建物の破損などで、そのまま住み続けることが難しい場合
  • 現在の家賃が住宅扶助の上限を超えており、転居することで上限内に収まる場合
  • 病気の療養のうえで転地が必要と認められる場合
  • 施設を退所して地域で生活を始める場合

上記に該当するかどうかは福祉事務所が判断します。自己都合の引越しは原則として対象外です。「もっと広い部屋に住みたい」といった理由では認められません。

支給される費用の種類

費用扱い
敷金・礼金一時扶助の対象。上限は住宅扶助の特別基準額を基準に決まります
仲介手数料対象
火災保険料対象
保証会社の保証料対象
引越し業者への支払い(移送費)対象。複数社の見積もりを求められるのが一般的
家具・家電の購入費原則対象外(一定の要件を満たす場合に別途検討)

敷金等の上限は世帯人数によって異なります。単身世帯の場合、特別基準額69,800円を基準に計算され、20万円前後が目安になりますが、正確な金額は必ず福祉事務所に確認してください

引越し業者については、原則として複数社から見積もりを取り、最も安い業者を選ぶことが求められます。契約前に相談することが、ここでも重要になります。


代理納付制度の活用

代理納付は、住宅扶助分の家賃を福祉事務所が大家さんや管理会社へ直接支払う制度です。受給者本人の口座を経由しません。

審査で有利になります

大家さんや管理会社から見ると、代理納付には次の意味があります。

  • 家賃が福祉事務所から直接振り込まれるため、滞納のリスクが実質的にない
  • 入金のタイミングが安定している
  • 督促の手間がかからない

一般に、賃貸の入居審査で最も重視されるのは「家賃を継続して払えるか」です。代理納付は、この点について強い裏づけになります。生活保護を受けていることが、かえって審査でプラスに働く場面があるのはこのためです。

利用するには申し出が必要です

代理納付は自動的に始まるわけではありません。担当のケースワーカーに希望を伝えて手続きします。物件を探す段階で「代理納付を利用したい」と伝えておくと、話が早く進みます。

葛飾区の窓口は住所によって西生活課と東生活課に分かれています。どちらが担当かは葛飾区の福祉事務所一覧で確認できます。


葛飾区の物件探しのコツ(不動産会社の選び方)

ここが、実際に部屋を見つけられるかどうかの分かれ目になります。

受け入れ実績のある会社に相談する

すべての不動産会社が生活保護受給者の物件を扱っているわけではありません。断られた経験から「自分は借りられない」と思い込んでしまう方がいますが、多くの場合は会社選びの問題です。

受け入れ実績のある会社は、次の点を把握しています。

  • どの物件がどの系統の保証会社を使っているか
  • どのオーナーが受給者の入居に理解があるか
  • 代理納付の手続きをどう進めるか
  • 福祉事務所とのやり取りの進め方

これらは物件情報サイトを見ているだけでは分からない情報です。

条件の優先順位を決めておく

住宅扶助の上限内で探す以上、すべての希望をかなえるのは難しくなります。あらかじめ優先順位を決めておくと、判断が早くなります。

優先度決めておきたいこと
通院先や生活圏からの距離、階数(体調面での制約)
駅からの徒歩時間、バス便を許容するか
築年数、設備の新しさ、間取りの好み

築年数にこだわらないと決めるだけで、葛飾区内の選択肢はかなり広がります。

内見と申込みの流れ

  1. 不動産会社に、生活保護を受給していること(または申請予定であること)を最初に伝える
  2. 住宅扶助の上限内の物件を紹介してもらう
  3. 内見して物件を決める
  4. 契約前にケースワーカーへ相談し、確認を得る
  5. 入居申込み・保証会社の審査
  6. 契約・初期費用の支給手続き

最初に受給状況を伝えることに抵抗を感じるかもしれませんが、後から伝えるほうがトラブルになります。伝えたうえで対応してくれる会社を選ぶのが、結果的に近道です。


審査通過のための準備

保証会社の審査を通すために、事前にできることがあります。

用意しておくとよいもの

  • 生活保護受給証明書(福祉事務所で発行してもらえます)
  • 本人確認書類
  • 緊急連絡先(保証人ではなく、連絡が取れる人。親族・知人・支援者でも可)
  • 代理納付を利用する意思の表明

緊急連絡先について

保証会社の審査では、連帯保証人は不要でも緊急連絡先は求められることがほとんどです。これは家賃の支払い義務を負う立場ではなく、本人と連絡が取れなくなったときの連絡先です。

親族に頼みにくい場合は、支援者や知人でも受け付けられることがあります。どうしても立てられない場合は、その事情を含めて不動産会社に相談してください。対応の方法が用意されている場合があります。

審査で不利になりやすい点と対処

不利になりやすい点対処
過去の家賃滞納LICC系を避け、独立系の保証会社を使う物件を選ぶ
債務整理の経験信販系を避ける
緊急連絡先が立てられない支援者を含めて相談する
高齢で単身代理納付と、見守りの体制を説明する

いずれも「対処のしようがない」ものではありません。事前に分かっていれば、物件と保証会社の組み合わせで回避できることが多くあります。

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よくある質問

Q
生活保護を申請する前に部屋を決めてもいいですか
A

住まいが定まっていない状態でも申請はできます。ただし、契約のタイミングと申請のタイミングによって初期費用の扱いが変わるため、先に福祉事務所へ相談することをおすすめします。順番を誤ると、本来受けられるはずの一時扶助が受けられなくなることがあります。

Q
家賃が上限より安い物件を選ぶと、差額をもらえますか
A

もらえません。住宅扶助は実際の家賃が支給される仕組みで、上限との差額が生活費に上乗せされることはありません。ただし、共益費の負担が軽くなるなど、家計全体では意味があります。

Q
保証人が用意できません
A

現在は保証会社を利用する契約が主流のため、連帯保証人がいなくても契約できる物件が大半です。ただし緊急連絡先は求められることが多いため、その点は準備しておいてください。

Q
高齢でも借りられますか
A

借りられます。高齢を理由に断られるケースはありますが、代理納付による家賃の確実性を説明することで受け入れられる場合があります。葛飾区は受給世帯が多い地域であり、高齢の入居者に慣れているオーナーもいます。

Q
ペットは飼えますか
A

物件がペット可であることが前提です。住宅扶助の上限内でペット可の物件は数が限られるため、選択肢はかなり狭くなります。現在飼っている場合は、その旨を最初に伝えてください。

Q
更新料は支給されますか
A

更新料も住宅扶助の対象になります。ただし上限があるため、更新の時期が近づいたら早めにケースワーカーへ相談してください。

Q
引越し費用は先に払わないといけませんか
A

原則として、福祉事務所の事前承認を得たうえで支給される流れになります。立て替えが必要かどうかは自治体の運用によって異なるため、事前に確認してください。


まとめ

葛飾区で生活保護を受けながら部屋を借りるためのポイントです。

  • 住宅扶助の上限は単身53,700円共益費は対象外で生活費から支払う
  • 葛飾区の相場(ワンルーム8.41万円)は駅徒歩10分以内の平均。条件を広げれば上限内の物件はある
  • 23区はすべて同じ上限額なので、家賃相場が低い葛飾区は探しやすい地域
  • 保証会社は独立系が中心。ただし物件ごとに指定されているため、実質的には物件選びで決まる
  • 代理納付は審査で有利に働く。物件探しの段階から利用の意思を伝える
  • 引越し費用は要件に当てはまる場合に支給される。自己都合の引越しは対象外
  • 契約前に必ずケースワーカーへ相談する

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