世田谷区で生活保護や生活困窮の相談ができる窓口は、区内5つの「総合支所保健福祉センター」に置かれた「生活支援課」です。この生活支援課が、世田谷区の福祉事務所にあたります。世田谷区は「世田谷」「北沢」「玉川」「砧」「烏山」の5つの地域で構成されており、地域ごとに総合支所が置かれています。窓口を1か所に集約せず地域ごとに分散させている点が、世田谷区の大きな特徴です。受付は5支所とも共通で平日(月曜〜金曜)午前8時30分〜午後5時。相談者はお住まいの住所から担当の総合支所を確認して連絡することになります。この記事では、5支所の業務別電話番号・住所・町名単位の管轄区域を、世田谷区公式の情報に基づいてすべて掲載します。
世田谷区の福祉事務所は5総合支所の「生活支援課」
世田谷区の生活保護行政は、5つの総合支所保健福祉センター(世田谷・北沢・玉川・砧・烏山)に置かれた「生活支援課」が担当しています。世田谷区が発行する「生活保護のしおり」でも、生活支援課を「福祉事務所」と呼んで説明しています。
世田谷区は東京23区の特別区として、区独自で生活保護を判断・実施しています。総人口は約94万人で、23区の中で最も多い区です。1つの窓口にすべてを集約すると相談者の負担が大きくなるため、5地域に分割して支所を配置する体制がとられています。
生活支援課で扱う業務は3つに分かれる
5つの総合支所はそれぞれ、福祉・住民窓口・健康保険・地域振興などを一括して担当する「地域の区役所」として機能しています。その中の生活支援課が、生活保護に関する窓口です。
世田谷区公式の「総合支所業務案内 生活支援課」では、生活支援課の業務が3つに区分されています。
| 業務区分 | 担当する内容 |
|---|---|
| 管理係 | 民生委員・児童委員に関すること |
| 生活支援 | 生活に困窮し、生活保護等の支援を受けたい場合の相談に関すること |
| 保護・自立促進 | 生活保護世帯への援助業務および生活保護受給者・生活困窮者の自立促進 |
これから生活保護を相談・申請する方の窓口は「生活支援」です。「管理係」は民生委員に関する事務、「保護・自立促進」はすでに受給している方への援助と自立支援を担当します。
他自治体との体制の違い
福祉事務所を地域ごとに分散させる方式は、政令指定都市では一般的です。世田谷区の5支所体制は、政令市の「区ごとに分散」と中核市の「1市1所」の中間にあたる仕組みといえます。
| 自治体 | 窓口名称 | 体制 |
|---|---|---|
| 世田谷区(特別区) | 各総合支所保健福祉センター 生活支援課 | 5支所に分散 |
| 横浜市(政令市) | 各区役所福祉保健センター 生活支援課 | 18区に分散 |
| 川崎市(政令市) | 各区役所 保護課 | 7区に分散 |
| さいたま市(政令市) | 各区役所 福祉課 保護係 | 10区に分散 |
| 横須賀市(中核市) | 民生局 生活支援課 | 1市1所 |
名称が似ていても中身は自治体ごとに異なります。他市の情報をそのまま当てはめないよう注意してください。
申請の流れ・必要書類・却下時の対処は世田谷区で生活保護を申請する方法をご覧ください。
5総合支所の業務別電話番号一覧
各総合支所の生活支援課は、業務ごとに直通の電話番号が用意されています。目的に応じた番号にかけることで、担当者にスムーズにつながります。
新規相談・民生委員に関する番号
| 総合支所 | 管理係 (民生委員) | 生活支援 (新規相談) | ファクシミリ |
|---|---|---|---|
| 世田谷 | 03-5432-2841 | 03-5432-2846 | 03-5432-3034 |
| 北沢 | 03-6804-7770 | 03-6804-7386 | 03-6804-7994 |
| 玉川 | 03-3702-1730 | 03-3702-1734 | 03-3702-1520 |
| 砧 | 03-3482-1343 | 03-3482-1390 | 03-5490-1139 |
| 烏山 | 03-3326-6111 | 03-3326-6112 | 03-3326-6169 |
受給中の方向けの番号(保護・自立促進)
「保護・自立促進」の業務は、生活保護(受給中の世帯への援助)と自立促進(就労支援など)で番号が分かれています。生活保護の番号が複数あるのは、ケースワーカーが地域・担当世帯ごとに分担しているためです。
| 総合支所 | 生活保護(受給中の方) | 自立促進 |
|---|---|---|
| 世田谷 | 03-5432-2490 / 2491 / 2496 / 2856 / 2863 | 03-5432-2497 |
| 北沢 | 03-6804-7409 / 7418 | 03-6804-7421 |
| 玉川 | 03-3702-1742 / 1735 / 1195 | 03-3702-2172 |
| 砧 | 03-3482-3269 / 3352 | 03-3482-5401 |
| 烏山 | 03-3326-6100 / 6110 / 6113 | 03-3326-6058 |
受給が始まると担当ケースワーカーの連絡先が知らされます。担当がわからない場合は、上記の「生活保護」の番号のいずれかにおかけください。
5総合支所の所在地と最寄駅
5つの総合支所は、それぞれの地域の中心部に配置されています。
| 総合支所 | 所在地 | 最寄駅 |
|---|---|---|
| 世田谷 | 〒154-8504 世田谷4-22-35 区役所第2庁舎内 | 東急世田谷線 松陰神社前駅 / 世田谷駅 |
| 北沢 | 〒155-8666 北沢2-8-18 北沢タウンホール内 | 小田急線 / 京王井の頭線 下北沢駅 |
| 玉川 | 〒158-8503 等々力3-4-1 | 東急大井町線 等々力駅 |
| 砧 | 〒157-8501 成城6-2-1 | 小田急線 成城学園前駅 |
| 烏山 | 〒157-8555 南烏山6-22-14 | 京王線 千歳烏山駅 |
受付時間は5支所とも共通で、平日(月曜〜金曜)午前8時30分〜午後5時です(祝日・年末年始を除く)。
5総合支所の管轄区域【町名単位の完全リスト】
世田谷区での相談は、お住まいの町名から担当の総合支所を特定する仕組みです。住所が世田谷区内であっても町名によって窓口が変わるため、訪問前に必ずご確認ください。
世田谷総合支所の管轄
地域の中心は三軒茶屋・太子堂・経堂エリアです。
北沢総合支所の管轄
地域の中心は下北沢駅周辺と、京王線・小田急線の各駅停車駅の周辺です。
玉川総合支所の管轄
地域の中心は二子玉川・等々力周辺です。
砧総合支所の管轄
地域の中心は成城学園前・祖師ヶ谷大蔵・喜多見周辺(小田急線沿線)です。
烏山総合支所の管轄
地域の中心は千歳烏山・芦花公園・八幡山周辺(京王線沿線)です。
「池尻4丁目」だけは番地で分かれる
池尻4丁目は、番地によって管轄が異なる唯一のエリアです。1〜32番は世田谷総合支所、33〜39番は北沢総合支所が担当します。同じ町名でも窓口が変わるため、池尻4丁目にお住まいの方はご注意ください。
管轄がわからない場合
ご自身の町名がどの支所の管轄かわからない場合は、世田谷区代表電話 03-5432-1111 に「生活保護の相談で、どの総合支所が担当かを知りたい」とお伝えください。住所を伝えれば、該当支所と直通番号を案内してもらえます。
まちづくりセンターと総合支所の役割分担
世田谷区には5つの総合支所のほかに、より身近な窓口としてまちづくりセンターが地区ごとに配置されています。5地域の中をさらに細かく分けた単位で設置されており、池尻4丁目の番地分割も、このまちづくりセンターの管轄に合わせたものです。
まちづくりセンターの役割
まちづくりセンターは、町内会レベルの相談・取次ぎ・地域活動支援を担う窓口です。
生活保護の申請そのものは受け付けていない
まちづくりセンターでは、生活保護の申請や本格的な相談は受け付けていません。生活保護に関する相談は、5総合支所の生活支援課が担当します。
ただし「どこに相談すればよいかわからない」「まず近くで話を聞きたい」という段階でまちづくりセンターを訪ねることは可能です。職員が話を聞いたうえで、適切な総合支所の生活支援課を案内してくれます。
住まいがない方の相談先(現在地主義)
世田谷区に住民票がない方、住所が定まっていない方であっても、生活保護の相談・申請はできます。世田谷区公式は「住むところがない方は、現在いる場所のお近くの総合支所生活支援課へご相談下さい」と明記しています。
世田谷区内で現在地主義の対象となる主な状況
いずれの場合も、現在いる場所のお近くの総合支所生活支援課が相談先です。住民票の有無は申請の可否を左右しません。
「今いる場所がどの支所の管轄かわからない」という場合は、世田谷区代表電話 03-5432-1111 にお電話いただくか、最寄りのまちづくりセンターでご相談ください。
「自分が生活保護の対象になるか、まず目安を知りたい」という方は、世帯人数・年齢・収入を入力するだけで簡易診断ができるツールをご利用ください。
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訪問前の準備
事前に電話で概況を伝えておく
事前予約は不要ですが、先に電話で概況を伝えてから訪問するほうがスムーズです。世田谷区は来所だけでなく電話での相談も受け付けています。次の点を伝えておくと、当日の面接担当者も準備ができます。
電話は本記事の「新規相談・民生委員に関する番号」の表にある「生活支援」の番号におかけください。
持参すると手続きが早く進む書類
初回の相談だけなら手ぶらでも構いませんが、その場で申請まで進む可能性もあるため、手元にあるものは持参されると流れが早くなります。揃っていなくても申請はできます。
一人で行くのが不安な場合
一人で窓口に行くのが不安な方、過去の対応に疑問を感じた方は、支援団体や弁護士の同行を検討してください。法テラス(日本司法支援センター)0570-078374 でも弁護士相談を取り次いでもらえます。
世田谷区の生活保護の受給状況
世田谷区は東京23区で最も人口が多い区ですが、保護率は23区の中では低い水準にあります。
| 項目 | 世田谷区 | 23区全体 |
|---|---|---|
| 総人口 | 942,003人 | 9,821,798人 |
| 被保護世帯数 | 9,122世帯 | 168,990世帯 |
| 被保護人員 | 10,272人 | 198,647人 |
| 保護率 | 1.09% | 2.02% |
(令和6年4月中・被保護世帯数と被保護人員は保護停止中のものを含む)
23区全体の保護率2.02%に対して世田谷区は1.09%と、およそ半分の水準です。区内面積の多くが住宅地であり、相対的に所得層が高いことを反映していると考えられます。
一方で実数を見ると、世田谷区でも9,000世帯を超える方が生活保護を利用しています。人口が多いぶん、窓口が受ける相談件数そのものは23区の中でも多い部類に入ります。5つの支所に分散している体制は、この規模に対応するためのものです。
「住宅街だから自分は対象にならない」ということはありません。事情がある方は、お住まいの地域の生活支援課にご相談ください。
よくある質問
- Q世田谷区の福祉事務所はどこにありますか?
- A
世田谷区の福祉事務所にあたるのは、5つの総合支所保健福祉センター(世田谷・北沢・玉川・砧・烏山)に置かれた「生活支援課」です。お住まいの町名によって担当支所が決まります。所在地は本記事の「5総合支所の所在地と最寄駅」でご確認ください。
- Q自分の住所がどの総合支所の管轄かわからない場合は?
- A
本記事の「5総合支所の管轄区域」で町名から確認できます。それでも不明な場合は、世田谷区代表電話 03-5432-1111 にお電話いただければ、住所をお伝えするだけで該当支所と直通番号を案内してもらえます。
- Q管理係・生活支援・保護・自立促進の使い分けは?
- A
これから相談・申請する方は「生活支援」、すでに受給中の方は「保護・自立促進」のうち「生活保護」の番号におかけください。就労支援などの相談は「自立促進」、民生委員・児童委員に関する用件は「管理係」が担当します。
- Q世田谷総合支所は移転する予定がありますか?
- A
世田谷区は本庁舎等整備に伴う窓口の移転を進めており、第2庁舎の部署は順次移転が予定されています。世田谷総合支所の生活支援課は第2庁舎内にあるため、訪問前に世田谷区公式サイトの「本庁舎等整備に伴う窓口の移転について」で現在の場所をご確認ください。北沢・玉川・砧・烏山の4支所は影響を受けません。
- Qまちづくりセンターでも生活保護の相談はできますか?
- A
申請や本格的な相談は受け付けていません。生活保護に関する相談は5総合支所の生活支援課が担当します。ただし、まちづくりセンターで職員が話を聞いたうえで、適切な総合支所への案内を受けることは可能です。「まず近場で相談したい」という段階では活用できます。
- Q住むところがない場合はどこに相談すればいいですか?
- A
世田谷区は「住むところがない方は、現在いる場所のお近くの総合支所生活支援課へご相談下さい」と案内しています。住民票の有無は申請の可否を左右しません。どの支所が近いかわからない場合は、世田谷区代表電話 03-5432-1111 にお問い合わせください。
- Q「生活福祉課」と「生活支援課」のどちらが正しいですか?
- A
相談窓口の名称は「生活支援課」です。なお「生活保護のしおり」の発行元は世田谷区保健福祉政策部生活福祉課で、こちらは制度全体を所管する部署にあたります。相談・申請の窓口は各総合支所の生活支援課です。
まとめ
世田谷区で新たに生活保護を申請する方は、世田谷区で生活保護を申請する方法で申請の流れ・必要書類・却下時の対処まで解説しています。住宅扶助の範囲内での住まい探しでお困りの方は、世田谷区で生活保護の賃貸物件を探す方法もあわせてご覧ください。
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最終更新日: 2026年7月29日
情報の根拠:
