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蕨市の生活保護完全ガイド | 申請の流れと47,700円で探す部屋

蕨市の生活保護完全ガイド | 申請の流れと47,700円で探す部屋 エリア別情報

埼玉県蕨市で生活保護を検討している方に向けて、申請の窓口から受給できる金額、そして住まいの探し方までを1本にまとめました。

蕨市は、埼玉県内の40市のなかで生活保護の保護率が最も高い市です。埼玉県が公表している令和7年11月現在の速報値で1.97パーセント、県全体の1.34パーセントのおよそ1.5倍にあたります。これは裏を返せば、蕨市の福祉事務所は申請の相談を受け慣れているということでもあります。¥金額についても、蕨市は埼玉県のなかで住宅扶助の上限額が最も高いグループに属しています。単身世帯で47,700円。まずはご自身の世帯でいくら受け取れるのかを、モデルケースで確認してみてください。


  1. 蕨市の生活保護の全体像
    1. 蕨市の保護率は埼玉県内の市で最も高い
    2. まちの規模と暮らしやすさ
  2. 蕨市で生活保護を受けられる4つの条件
  3. 蕨市の生活保護はいくらもらえるか
    1. モデル1:単身・35歳(アパート暮らし)
    2. モデル2:単身・75歳(高齢単身世帯)
    3. モデル3:母子世帯・3人(母35歳+子10歳+子6歳)
    4. 世帯人数別の住宅扶助上限額
  4. 受給額の内訳を3階建てで理解する
    1. 生活扶助の計算のしくみ
    2. 蕨市で支給される8種類の扶助
    3. 収入がある場合はどうなるか
  5. 世帯の状況で上乗せされる加算
    1. 主な加算の額(蕨市の場合)
    2. 冬の上乗せ「冬季加算」
    3. 12月の「期末一時扶助費」
  6. 保護費以外に受け取れるお金
    1. 一時扶助
    2. 就労自立給付金
    3. 進学・就職準備給付金
    4. 生活扶助基準の改定に関する追加給付
  7. 保護費の支給日と受け取り方
  8. 蕨市の住宅扶助と部屋探し
    1. 部屋が狭い場合は上限額が下がる
    2. 上限を超える必要がある場合の「特別基準」
  9. 蕨市の福祉事務所はどこか
    1. 土曜・日曜・祝日の緊急時も連絡がつく
  10. 申請から決定までの流れ
    1. 相談から支給までの5段階
    2. 申請時に持っていくとよいもの
    3. 却下されたときの対処
  11. 扶養照会が行われないケース
  12. 日本一小さい市での部屋の探し方
    1. 「駅から遠い」の意味が他市と違う
    2. 上限47,700円で現実的に狙える条件
    3. 蕨市には生活保護受給者向けの物件が実際にある
  13. 生活保護と一緒に受けられる減額・免除
  14. 蕨市ならではの支援
    1. 学習支援教室(受験料まで支給対象)
    2. 就労支援員
    3. 民生委員・児童委員
    4. 蕨市生活自立相談支援センター
  15. よくある質問
  16. まとめ

蕨市の生活保護の全体像

蕨市で生活保護を担当しているのは、蕨市役所の健康福祉部 生活支援課です。この課が蕨市福祉事務所を兼ねており、申請の受付から決定、その後の担当ケースワーカーによる支援までを一括して担っています。

蕨市の保護率は埼玉県内の市で最も高い

区分保護率
蕨市1.97%
川口市(県内2位)1.94%
埼玉県の市の平均1.35%
埼玉県全体1.34%

埼玉県「市町村別保護率の状況」(令和7年11月現在速報値)より。

この数字は、蕨市に暮らす方のおよそ50人に1人が生活保護を利用している計算になります。申請をためらう必要はありません。生活保護は、収入が国の定める最低生活費を下回っていれば誰でも申請できる権利です。蕨市が配布している「生活保護のしおり」の表紙にも、申請はすべての国民の権利であり、困っている方はためらわずに申請してほしいと明記されています。

まちの規模と暮らしやすさ

項目数値
総人口77,750人
世帯数43,699世帯
面積5.11平方キロメートル
人口密度15,215人/平方キロメートル

蕨市公式ウェブサイト(2026年8月1日現在)より。

蕨市は面積が日本で最も小さい市で、人口密度は全国の市で最も高くなっています。この特徴は生活保護を利用するうえで実利があります。市役所も蕨駅も、市内のどこからでも歩いて行ける距離にあるためです。交通費を切り詰めている方、体調の問題で長い移動が難しい方にとって、これは小さくない利点です。


蕨市で生活保護を受けられる4つの条件

生活保護は、以下の4つを活用してもなお国の定める最低生活費に届かない場合に、その不足分が支給される制度です。

  • 資産の活用:預貯金・生命保険・土地家屋・自動車・高価な貴金属など、売却して生活費にあてられるものがある場合は活用します。ただし居住用の持ち家は保有が認められる場合があります。
  • 能力の活用:働く能力がある方は、その能力を活用します。高齢・障害・病気などで働けないと認められる場合は対象外です。
  • 扶養義務者の援助:親・兄弟姉妹などから援助を受けられる場合は、それを優先します。
  • 他の制度の活用:年金・雇用保険・各種手当など、生活保護以外に使える制度があれば先に活用します。

自動車とバイクの保有は原則として認められておらず、生活保護が決定した場合は売却または廃車が必要です。ただし障害のある方が通院に使う場合など、事情がある場合は相談の余地があります。

持ち家があると申請できないのでしょうか

居住用の持ち家については、保有が認められる場合があります。処分価値と居住の必要性を見て判断されますので、まずは蕨市の生活支援課にご相談ください。売却を前提に門前払いされることはありません。


蕨市の生活保護はいくらもらえるか

ここからがこの記事の中心です。蕨市で実際にいくら受け取れるのかを、3つのモデルケースで具体的に見ていきます。

蕨市は生活扶助の級地区分が1級地-2、住宅扶助と加算については1級地の額が適用されます。以下の金額はすべて、厚生労働省の告示に定められた令和8年4月時点の実額から算出したものです。

モデル1:単身・35歳(アパート暮らし)

項目金額
生活扶助(第1類 45,520円+第2類 27,790円+特例加算 1,500円)74,810円
住宅扶助(上限額)47,700円
合計(最大)122,510円

住宅扶助は実際の家賃額が支給されるため、家賃が40,000円のアパートに住んでいる場合の合計は114,810円になります。上限額の47,700円を超える家賃の場合、超過分は自己負担ではなく、原則として転居の指導対象となります。

モデル2:単身・75歳(高齢単身世帯)

項目金額
生活扶助(第1類 38,690円+第2類 27,790円+特例加算 1,500円+経過的加算 840円)68,820円
住宅扶助(上限額)47,700円
合計(最大)116,520円

35歳の方より約6,000円低くなっています。これは生活扶助の第1類が75歳以上で一段下がるためです。一方で、この年齢区分にだけ840円の経過的加算がつきます。年齢によって基準額が変わる仕組みなので、「高齢だから多くもらえる」とは限りません。

モデル3:母子世帯・3人(母35歳+子10歳+子6歳)

項目金額
生活扶助(第1類合計 135,640円×逓減率0.75=101,730円+第2類 44,730円+特例加算 4,500円)150,960円
母子加算(児童2人)23,600円
児童養育加算(10,190円×2人)20,380円
住宅扶助(3〜5人世帯の上限額)62,000円
合計(最大)256,940円

このほか、小中学校に通うお子さんがいる場合は教育扶助(小学生3,400円・中学生5,300円)が加わります。

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世帯人数別の住宅扶助上限額

世帯人数上限額(通常基準)
単身47,700円
2人57,000円
3〜5人62,000円
6人67,000円
7人以上74,400円

蕨市は中核市ではないため、埼玉県の一般基準がそのまま適用されます。同じ埼玉県内でも、さいたま市・川口市・川越市・越谷市は市ごとの個別の告示があり金額が異なるため、他市の情報をそのまま当てはめないよう注意してください。


受給額の内訳を3階建てで理解する

受給額を自分で見積もれるようになると、申請前の不安はかなり減ります。生活保護費は3階建てで考えると理解しやすくなります。

  • 1階:生活扶助(食費・衣類代・光熱水費など日常生活の費用)→ 年齢と世帯人数で決まる。蕨市は1級地-2の額
  • 2階:住宅扶助(アパートの家賃など住まいの費用)→ 上限額の範囲内で実際の家賃額が支給される。蕨市は単身47,700円まで
  • 3階:加算(世帯の事情に応じた上乗せ)→ 母子・障害・児童養育など、該当する場合のみ加算される
当社担当者
当社担当者

このうち最も誤解されやすいのが、生活扶助と住宅扶助はまったく別のお金だという点です。「生活保護費」としてまとめて振り込まれるため混同されがちですが、家賃が安いアパートに引っ越しても生活扶助が増えるわけではありませんし、逆に家賃が高くても住宅扶助は上限額までしか出ません。

生活扶助の計算のしくみ

1階部分の生活扶助は、次の式で計算されます。

生活扶助 =(世帯員それぞれの第1類基準額の合計 × 世帯人数に応じた逓減率)+ 世帯人数に応じた第2類基準額 + 特例加算(1人あたり1,500円)+ 経過的加算

第1類は一人ひとりの食費・衣類代にあたる部分で、年齢と級地で金額が変わります。第2類は世帯共通の光熱水費などにあたる部分で、級地による差はなく世帯人数だけで決まります。逓減率を掛けるのは第1類の合計だけで、第2類には掛けません。

蕨市(1級地-2)の第1類基準額は次のとおりです。

年齢月額
0〜2歳43,240円
3〜5歳43,240円
6〜11歳45,060円
12〜17歳47,790円
18〜19歳45,520円
20〜40歳45,520円
41〜59歳45,520円
60〜64歳45,520円
65〜69歳45,060円
70〜74歳45,060円
75歳〜38,690円

最も高いのは12〜17歳の区分です。成長期の子どもは大人より基準額が高く設定されています。

蕨市で支給される8種類の扶助

生活扶助と住宅扶助は8種類ある扶助のうちの2つです。残りの6つは、必要が生じたときに支給されます。

扶助内容
生活扶助食費・衣類代・光熱水費などの日常生活の費用
住宅扶助アパートの家賃など住まいの費用(共益費・管理費は除く)
教育扶助義務教育のための学用品・給食費・クラブ活動などの費用
生業扶助高等学校に就学するための費用、就職に必要な技能・資格の取得費用
医療扶助病院の受診・薬局の薬の費用、コルセットなどの治療材料、通院の交通費
介護扶助介護サービスの利用費用、住宅改修や福祉用具の購入・レンタル費用
出産扶助出産の費用
葬祭扶助葬祭の費用(上限額あり・事前に担当ケースワーカーへの相談が必要)

医療扶助と介護扶助は現金で支給されるのではなく、福祉事務所が医療機関などへ直接支払います。生活保護が始まると健康保険は使えなくなりますが、医療扶助によって自己負担は原則ゼロになります。

収入がある場合はどうなるか

生活保護は「最低生活費に届かない分を補う」制度です。したがって、パートやアルバイトの収入、年金、児童手当などがある場合は、その分が差し引かれます。

支給される生活保護費 = 最低生活費 - 世帯全員の収入

たとえばモデル1(単身35歳・最低生活費122,510円)の方が月に50,000円の給与収入を得た場合、単純計算では72,510円が支給されることになります。

ただし働いて得た収入については、全額が差し引かれるわけではありません。勤労控除という仕組みがあり、収入の一部が手元に残るよう設計されています。働いたほうが世帯の手取りが増えるようになっているため、就労を理由に受給が不利になることはありません。控除額は収入額によって変わるため、具体的な金額は担当ケースワーカーに確認してください。

なお、収入があったのに申告しなかった場合は不正受給として保護費が徴収されます。金額の多い少ないにかかわらず、必ず速やかに申告してください。


世帯の状況で上乗せされる加算

3階部分の加算は、該当する事情がある世帯にのみ上乗せされます。蕨市には1級地の額が適用されます。

主な加算の額(蕨市の場合)

加算対象月額
母子加算児童1人18,800円
母子加算児童2人23,600円
母子加算児童3人26,500円
障害者加算身体障害1・2級に該当する方など27,460円
障害者加算身体障害3級に該当する方など18,300円
児童養育加算児童1人につき(全国一律)10,190円
妊産婦加算妊娠6か月未満9,350円
妊産婦加算妊娠6か月以上14,120円
妊産婦加算産婦8,690円
在宅患者加算療養に専念している在宅患者13,590円

障害者加算は令和8年4月に改定されたばかりです。改定前の26,810円などの古い金額を掲載しているサイトが残っているため、金額を比較する際はご注意ください。

冬の上乗せ「冬季加算」

埼玉県はⅥ区に区分され、11月から3月までの5か月間、暖房費として冬季加算が上乗せされます。

世帯人数月額
1人2,630円
2人3,730円
3人4,240円
4人4,580円
5人4,710円

冬季加算は級地ではなく地区区分で決まるため、蕨市が1級地であっても額は変わりません。同じ関東でも群馬県と栃木県はⅤ区に区分され、蕨市より高い額が支給されます。

12月の「期末一時扶助費」

12月には年末の物入りに対応するため、期末一時扶助費が上乗せされます。蕨市(1級地-2)の額は次のとおりです。

世帯人数支給額
1人13,850円
2人22,560円
3人23,270円

先ほどのモデル1(単身35歳)の場合、12月は通常の122,510円に冬季加算2,630円と期末一時扶助費13,850円が加わり、138,990円になる計算です。


保護費以外に受け取れるお金

毎月の保護費とは別に、必要が生じたときに支給されるお金があります。ここを知らずに自費で払ってしまう方が少なくありません。

一時扶助

臨時に生じる費用のうち、必要と認められるものが支給されます。蕨市が挙げている例は次のとおりです。

  • アパートなどの契約更新料
  • おむつ代
  • 通院の交通費

いずれも要件と上限額があるため、支出する前に担当ケースワーカーへ相談することが重要です。支払ってしまってからでは対象にならない場合があります。

就労自立給付金

安定した職業に就いて生活保護を必要としなくなった場合に支給される給付金です。生活保護をやめた直後は保険料や税の負担が一度に来るため、その立ち上がりを支える仕組みです。

進学・就職準備給付金

生活保護を受けている世帯の子どもが大学などへ進学する際、また就職して自立する際に支給されます。蕨市では、これとは別に大学等の受験料や、中学生・高校生の模擬試験の受験料も支給対象としています。

生活扶助基準の改定に関する追加給付

平成25年からの生活扶助基準の引き下げをめぐる訴訟について最高裁の判決が出たことを受け、蕨市も生活保護費の追加給付に関する案内を公式サイトで独立して掲載しています。対象となる可能性がある方は、生活支援課へ確認してください。


保護費の支給日と受け取り方

蕨市の生活保護費の支給日は、原則として毎月3日です。

項目内容
支給日原則毎月3日
支給場所蕨市役所 生活支援課(蕨市福祉事務所)の窓口
受取時間午前9時30分から午後3時まで
初回の支給生活保護の決定後、原則として申請から30日以内
口座払い初回支給以降は担当ケースワーカーに相談可能

初回は窓口での受け取りになりますが、2回目以降は口座振込に切り替えられます。毎月3日に市役所へ足を運ぶのが負担になる方は、早めに担当ケースワーカーへ相談しておくとよいでしょう。


蕨市の住宅扶助と部屋探し

住宅扶助は家賃にあてるための扶助で、蕨市では単身47,700円が上限です。この金額は埼玉県の一般基準としては最も高い区分にあたり、同じ県内の2級地(43,000円)や3級地(37,000円)と比べて有利です。

部屋が狭い場合は上限額が下がる

単身世帯の場合、居室の床面積によって上限額が減額されます。

床面積単身の上限額
通常47,700円
11〜15平方メートル43,000円
7〜10平方メートル38,000円
6平方メートル以下33,000円

上限を超える必要がある場合の「特別基準」

障害があって広い居室が必要な場合、高齢などで転居が難しい場合、通常基準の範囲内で物件が見つからない場合には、特別基準が適用されることがあります。蕨市の単身世帯の特別基準は62,000円です。ただし自動的に適用されるものではなく、福祉事務所の判断が必要になります。

世帯人数別の詳しい上限額や、特別基準が認められる条件については、以下の記事で個別に解説しています。

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蕨市の福祉事務所はどこか

項目内容
名称蕨市 健康福祉部 生活支援課(蕨市福祉事務所)
所在地〒335-8501 埼玉県蕨市中央5丁目14番15号(蕨市役所)
電話(直通)048-433-7713
電話(市役所代表)048-432-3200
開庁時間月曜日〜金曜日 午前8時30分〜午後5時15分
休庁日土曜・日曜・祝日・年末年始
管轄蕨市全域

土曜・日曜・祝日の緊急時も連絡がつく

蕨市は、土日祝日などの緊急時には市役所代表番号(048-432-3200)に電話することで生活支援課と連絡が取れる体制を案内しています。ここまで明記している自治体は多くありません。急な体調不良や、葬祭が必要になった場合など、平日を待てない事態のときに覚えておくと役立ちます。

週末に急なことがあった場合、月曜まで待つしかないのでしょうか?

蕨市の場合は代表番号から生活支援課へつながる仕組みが用意されています。とくに葬祭費用は事前の相談が前提になるものなので、この経路を知っているかどうかで結果が変わることがあります。


申請から決定までの流れ

相談から支給までの5段階

  1. 相談:生活支援課の窓口で現在の状況を伝えます
  2. 申請:本人に申請の意思があれば、いつでも申請できます
  3. 調査:ケースワーカーの家庭訪問、金融機関・生命保険会社への資産照会などが行われます
  4. 決定:申請から14日以内(調査に時間がかかる場合は30日以内)に決定されます
  5. 支給:初回は申請から原則30日以内、以降は毎月3日

本人が病気などで申請に来られないやむを得ない事情がある場合は、家族が代わって申請することもできます

申請時に持っていくとよいもの

書類のコピーを提出できると調査がスムーズに進みます。

  • 通帳(記帳済みのもの)
  • 各種手帳(障害者手帳など)
  • 各種証書(年金証書・児童扶養手当証書など)
  • 給与明細(直近3か月分)
  • 家の契約書
  • 健康保険証

このほかに必要な書類の一覧は、生活支援課の窓口で用意されています。すべて揃っていないと申請できないわけではありません。まずは相談に行くことを優先してください。

却下されたときの対処

申請が却下された場合、埼玉県知事に対して審査請求ができます。決定の通知を受け取った日の翌日から3か月以内が期限です。また、収入や世帯の状況が変わった場合はあらためて申請することもできます。納得がいかないまま諦める必要はありません。


扶養照会が行われないケース

「家族に知られたくない」という理由で申請をためらう方は少なくありません。蕨市は、扶養照会を行わないケースを公式に明示しています。

扶養義務の履行が期待できない方の例
  • 生活保護を受けている方、福祉施設に入所中の方、長期入院中の方
  • おおむね70歳以上の高齢者、未成年者、専業主婦・主夫などの非稼働者
  • 特別の事情があって明らかに扶養ができないと考えられる方
  • 交流が断絶している方(たとえば10年程度音信不通など)
扶養を求めることが明らかに自立の妨げとなる方の例
  • 家庭内暴力(DV)を受けて逃げている相手
  • 過去に虐待を受けたことがある相手

これらは例示であり、ここに当てはまらなくても事情がある場合は申し出ることができます。照会をしてほしくない相手がいる場合は、申請の段階でその旨を伝えてください。


日本一小さい市での部屋の探し方

蕨市の面積は5.11平方キロメートル。端から端まで歩いても30分ほどという規模です。この特徴は部屋探しにも影響します。

「駅から遠い」の意味が他市と違う

一般的な市では、住宅扶助の上限内に収めようとすると駅から離れた物件を選ぶことになり、通院や買い物の負担が増えます。しかし蕨市の場合、市内のどこに住んでも蕨市役所と蕨駅は徒歩圏です。上限額に収めるために立地を犠牲にする度合いが、他市より小さくて済みます。

上限47,700円で現実的に狙える条件

蕨駅周辺の新しい物件は、上限額の47,700円では届かないのが実情です。狙い目になるのは次のような条件の物件です。

  • 築年数が経過している木造アパート
  • 駅から徒歩10分以上(それでも市内であれば生活圏は変わりません)
  • 隣接する川口市・戸田市との境界に近いエリア

蕨市には生活保護受給者向けの物件が実際にある

当サイトでは、蕨市内の生活保護受給者向け賃貸物件を掲載しています。南町・塚越といったエリアの物件情報を確認いただけます。物件探しでお困りの場合は、お問い合わせフォームからご相談ください。生活保護の受給を前提とした部屋探しに慣れた提携不動産会社をご紹介します。


生活保護と一緒に受けられる減額・免除

生活保護を受けると、蕨市の各種サービスで減額や免除が受けられます。担当する課がそれぞれ異なるため、一覧にしておきます。

対象担当課
市県民税・軽自動車税蕨市 税務課
固定資産税・都市計画税蕨市 税務課
証明書の交付手数料蕨市 税務課
粗大ごみ収集・し尿収集・犬の登録手数料蕨市 安全安心課(生活環境係)
国民年金保険料蕨市 市民課
住民票発行などの手数料蕨市 市民課
医療保険料蕨市 医療保険課
NHK放送受信料蕨市 生活支援課
保育料・一時保育料など蕨市 子ども未来課
がん検診・健康診査・高齢者インフルエンザ予防接種など蕨市 保健センター

制度の詳細は各担当課への確認が必要ですが、NHK放送受信料の免除だけは生活支援課が窓口です。申請の手続きに行った際に、あわせて相談しておくと二度手間になりません。


蕨市ならではの支援

生活保護費の支給以外にも、蕨市には独自の支援があります。

学習支援教室(受験料まで支給対象)

中学生と高校生を対象に、学習の基礎づくり・定期テスト対策・入試対策の教室が開かれています。特筆すべきは、大学などを受験する際の受験料と、中学生・高校生の模擬試験の受験料が支給される点です。受験料の負担で進学をあきらめずに済む仕組みが、市の制度として用意されています。

就労支援員

求職活動をしている方に対して、専任の就労支援員が履歴書の書き方、面接試験の対策、求人情報の提供などを行っています。

民生委員・児童委員

身近な相談役として、生活支援課と連携しながら見守りや相談・支援を行っています。

蕨市生活自立相談支援センター

生活保護に該当しない場合でも、生活に困っている方は就職に向けた支援や家計管理の改善について相談できます。蕨市総合社会福祉センター内にあり、平日の午前8時30分から午後5時15分まで開いています。


よくある質問

Q
蕨市で生活保護を申請すると、いくらもらえますか
A

世帯の人数・年齢・住まいの家賃によって変わります。単身35歳の方の場合、生活扶助74,810円と住宅扶助の上限47,700円をあわせて最大122,510円が目安です。母子3人世帯(母35歳・子10歳・子6歳)では、加算を含めて最大256,940円になります。実際の支給額は収入の分だけ差し引かれます。

Q
蕨市の家賃の上限はいくらですか
A

単身世帯で47,700円、2人世帯で57,000円、3〜5人世帯で62,000円です。居室の床面積が15平方メートル以下の場合は上限額が下がります。障害や高齢などの事情があれば、単身62,000円までの特別基準が適用されることもあります。

Q
生活保護費はいつ振り込まれますか
A

蕨市の支給日は原則として毎月3日です。初回は蕨市役所 生活支援課の窓口で午前9時30分から午後3時までに受け取ります。2回目以降は担当ケースワーカーに相談すれば口座払いに切り替えられます。

Q
家族に知られずに生活保護を申請できますか
A

完全に知られずに申請できるとは限りませんが、蕨市は扶養照会を行わないケースを公式に示しています。おおむね70歳以上の高齢者、10年程度音信不通の親族、DVや虐待の相手などが対象です。照会してほしくない相手がいる場合は、申請時に必ず申し出てください。

Q
持ち家や自動車があると生活保護は受けられませんか
A

居住用の持ち家は保有が認められる場合があります。自動車とバイクの保有は原則として認められませんが、障害のある方が通院に利用する場合など事情があれば相談できます。いずれも一律に却下されるわけではないため、まずは生活支援課へご相談ください。

Q
蕨市は生活保護を受けている人が多いのですか
A

埼玉県の令和7年11月現在の速報値で、蕨市の保護率は1.97パーセントと県内40市で最も高くなっています。県全体の1.34パーセントを上回る水準です。相談件数が多いぶん、福祉事務所が申請対応に慣れているという側面もあります。


まとめ

蕨市で生活保護を検討する際に押さえておきたい点を整理します。

  • 蕨市の保護率は1.97パーセントで、埼玉県内40市のなかで最も高い。申請をためらう理由にはなりません
  • 生活扶助は1級地-2、住宅扶助と加算は1級地の額が適用され、住宅扶助の上限は単身47,700円と埼玉県内では高い区分
  • 単身35歳のモデルで最大122,510円、母子3人世帯で最大256,940円が目安
  • 保護費のほかに、一時扶助・冬季加算・期末一時扶助費・各種給付金がある
  • 支給日は原則毎月3日、窓口は午前9時30分から午後3時まで
  • 申請窓口は蕨市役所 生活支援課(048-433-7713)。土日祝の緊急時は市役所代表番号から連絡がつく
  • 扶養照会を行わないケースが公式に示されている。家族への連絡が心配な場合は申請時に申し出る

蕨市は日本で最も面積の小さい市です。市内のどこに住んでも役所と駅が徒歩圏という条件は、住まいを探すうえで実利のある強みになります。

住宅扶助の範囲で入居できる物件をお探しの方は、お気軽にご相談ください。


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