調布市は厚生労働省が定める級地区分で1級地-1に該当し、単身世帯の住宅扶助上限は53,700円です。生活扶助本体は令和7年(2025年)10月改定後の基準が適用されており、特例加算(月1,500円/人)と合わせて、単身30代の場合は生活扶助が月額76,420円、住宅扶助の上限を満額利用したときの総支給額は月額約130,120円が目安です。
ただし、実際の支給額は世帯構成・年齢・各種加算の該当状況によって大きく変わります。この記事では、調布市で実際に支給される金額を4つのモデルケースで内訳まで示し、8つの扶助・8つの加算・冬季加算・家賃相場との関係までまとめて解説します。
調布市の生活保護でいくらもらえるか(結論の要約)
調布市で支給される生活保護費は、大きく生活扶助(毎月の生活費)と住宅扶助(家賃補助)を柱に、世帯の状況に応じた各種加算が上乗せされる形で決まります。まず結論の目安を示します(いずれも住宅扶助を上限まで使った場合の総支給額のイメージ)。
| 世帯のタイプ | 生活扶助(+加算) | 住宅扶助の上限 | 総支給額の目安 |
|---|---|---|---|
| 単身・30代 | 76,420円 | 53,700円 | 約130,120円 |
| 単身・高齢(70代前半) | 75,750円 | 53,700円 | 約129,450円 |
| 母子3人(母+子2人) | 196,860円(教育扶助別) | 69,800円 | 約266,660円 |
| 夫婦+子1人の3人 | 163,590円 | 69,800円 | 約233,390円 |
調布市が1級地-1であることがポイントです。級地区分は地域の物価・住宅事情をもとに厚生労働大臣が定めるもので、生活扶助の第1類(個人単位の費用)と住宅扶助の上限額に影響します。調布市は東京23区や立川市・府中市・八王子市などと同じ最上位の1級地-1で、多摩地域の大半がこの区分です(青梅市・武蔵村山市のみ1級地-2)。
調布市の住宅扶助(家賃補助)の上限額
住宅扶助は家賃・地代などに充てられる扶助で、上限額の範囲内で実費が支給されます。調布市(東京都1級地)の世帯人員別の上限は次のとおりです。
| 世帯人員 | 住宅扶助の上限(月額) |
|---|---|
| 単身 | 53,700円 |
| 2人 | 64,000円 |
| 3〜5人 | 69,800円 |
| 6人 | 75,000円 |
| 7人以上 | 83,800円 |
単身で上限を引き上げられる「特別基準」
車いすを使用しているなど一定の要件を満たす単身者は、特別基準として69,800円まで上限が引き上げられる場合があります。該当するかどうかは福祉事務所の判断となります。
狭い物件は床面積で減額される
単身世帯では、床面積が狭い物件について次のように上限が下がります。
| 床面積 | 単身の上限 |
|---|---|
| 11〜15㎡ | 48,000円 |
| 7〜10㎡ | 43,000円 |
| 6㎡以下 | 38,000円 |
一般的なワンルーム・1Kは16㎡以上が多いため、多くの場合は53,700円の満額が適用されます。東京都全62市区町村の住宅扶助上限額は、東京都の生活保護 家賃上限(住宅扶助)一覧(調布市を含む)でまとめて確認できます。
調布市の生活扶助【4つのモデルケース】
ここからは、調布市で実際に支給される生活扶助の月額を、代表的な4つの世帯類型で内訳まで示します。すべて令和7年(2025年)10月1日からの最新基準額に基づき、次の計算式で算出しています。
生活扶助 =(第1類 × 逓減率)+ 第2類 + 経過的加算 + 特例加算(1人あたり1,500円)
ケース1:単身・30代
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第1類(20〜40歳・1級地-1)46,930円 × 逓減率1.00 | 46,930円 |
| 第2類(1人世帯) | 27,790円 |
| 経過的加算 | 200円 |
| 特例加算 | 1,500円 |
| 生活扶助 合計 | 76,420円 |
住宅扶助を家賃53,700円の物件で満額利用すると、総支給額は月額約130,120円です。冬季(11月〜翌3月)は冬季加算(Ⅵ区・単身月2,630円)が上乗せされ、約132,750円になります。
ケース2:単身・高齢(70代前半)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第1類(70〜74歳・1級地-1)46,460円 × 逓減率1.00 | 46,460円 |
| 第2類(1人世帯) | 27,790円 |
| 経過的加算 | 0円 |
| 特例加算 | 1,500円 |
| 生活扶助 合計 | 75,750円 |
住宅扶助53,700円と合わせて総支給額は月額約129,450円。要介護認定を受けている場合は介護扶助(現物給付)が併用でき、介護保険料が発生する場合は介護保険料加算が別途支給されます。
ケース3:母子3人(母33歳+長女9歳+次女4歳)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第1類 母(20〜40歳)46,930+長女(6〜11歳)46,460+次女(3〜5歳)44,580=137,970円 × 逓減率0.75 | 103,478円 |
| 第2類(3人世帯) | 44,730円 |
| 経過的加算(母170+長女0+次女0) | 170円 |
| 特例加算(1,500円 × 3人) | 4,500円 |
| 母子加算(1級地・子2人) | 23,600円 |
| 児童養育加算(10,190円 × 2人) | 20,380円 |
| 生活扶助+加算 合計(端数処理後) | 196,860円 |
これに住宅扶助(3〜5人上限69,800円)と教育扶助、医療扶助(現物給付)が加わります。家賃69,800円の物件に住む場合、教育扶助を含む月額総支給額は約266,660円が目安です。
ケース4:標準3人(夫33歳+妻29歳+子4歳)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 第1類 夫46,930+妻46,930+子(3〜5歳)44,580=138,440円 × 逓減率0.75 | 103,830円 |
| 第2類(3人世帯) | 44,730円 |
| 経過的加算(夫170+妻170+子0) | 340円 |
| 特例加算(1,500円 × 3人) | 4,500円 |
| 児童養育加算(10,190円 × 1人) | 10,190円 |
| 生活扶助+加算 合計 | 163,590円 |
住宅扶助69,800円と合わせて、家賃69,800円の物件に住む場合の総支給額は約233,390円が目安です。母子世帯と比べると母子加算(23,600円)と児童養育加算1人分の差で約3.3万円低くなりますが、住宅扶助の上限は同じ69,800円が適用されます。
年齢の組み合わせ・障害の有無・介護状態・妊娠中などにより支給額は変わります。ご自身の世帯構成に近い金額を知りたい方は、無料のシミュレーターで簡単に試算できます。
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生活保護の8つの扶助
生活保護は、必要に応じて次の8つの扶助で構成されます。すべての世帯が全部を受給するわけではなく、世帯の状況に応じて支給される項目が決まります。
- 生活扶助:食費・被服費・光熱費など日常生活の費用(毎月の中心)
- 住宅扶助:家賃・地代など(調布市の単身上限53,700円)
- 教育扶助:義務教育に必要な学用品費・給食費など
- 医療扶助:医療費(現物給付。医療機関へ直接支払われる)
- 介護扶助:介護サービス費(現物給付)
- 出産扶助:出産に必要な費用
- 生業扶助:就労のための技能習得費・高校就学費など
- 葬祭扶助:葬祭に必要な費用
このうち毎月定額で手元に入る中心は「生活扶助」と「住宅扶助」です。医療扶助・介護扶助は現物給付のため、現金として受け取るわけではありません。生活扶助の詳しい仕組みは生活保護の生活扶助とは?、住宅扶助は生活保護の住宅扶助とは?で解説しています。
生活扶助に上乗せされる8つの加算制度
要件に該当する世帯には、生活扶助に各種加算が上乗せされます。主なものは次のとおりです(金額は1級地の例)。
※母子加算と障害者加算は原則として併給できません。
特例加算(令和7年10月〜)
物価上昇などへの対応として、令和5年10月から全世帯に世帯員一人あたり月1,000円の加算が実施されていましたが、令和7年(2025年)10月1日からは一人あたり月1,500円に増額されました。これは令和7〜8年度の当面2年間の臨時的・特例的な措置で、令和9年3月31日までは、この措置により生活扶助基準額が下がる世帯はないとされています(入院患者・介護施設入所者は月1,000円)。
冬季加算(調布市はⅥ区)
冬季(11月〜翌3月)には、暖房費の増加分として冬季加算が上乗せされます。加算額は地域別にⅠ区〜Ⅵ区で異なり、東京都(調布市)は最も温暖なⅥ区です。単身世帯の月額は2,630円で、世帯人員が増えるほど額も上がります(2人3,730円、3人4,240円など)。
過去の基準引き下げに関する最高裁判決と追加給付
毎月の支給額とは別に、過去の基準引き下げに対する追加給付が行われています。平成25年(2013年)から3年かけて実施された生活扶助基準の引き下げについて、令和7年(2025年)6月27日に最高裁判所は、その一部(デフレ調整)の判断過程に過誤・欠落があったとして違法と判断し、減額処分を取り消しました。これを受けて厚生労働省は、当時の受給者に対し、引き下げられた差額の一部を追加給付しています。
調布市は1級地-1(都市部)に該当します。詳しい対象・金額・手続きは、厚生労働省が設置する「最高裁判決を踏まえた保護費の追加給付相談センター」(フリーダイヤル 0120-179-445・平日9〜17時)または調布市の生活福祉課にご確認ください。なお、これは過去の受給期間に対する追加給付であり、この記事で示した毎月の支給額とは別のものです。
調布市で生活保護を相談・申請するには
生活保護の相談・申請は、調布市役所3階の生活福祉課の窓口で受け付けています。体調などで来所が難しい場合は電話でも相談できます。混雑することがあるため、来所前に電話予約をしておくと待ち時間が少なく案内を受けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 窓口 | 調布市 福祉健康部 生活福祉課(市役所3階) |
| 所在地 | 〒182-8511 東京都調布市小島町2-35-1 |
| 電話 | 042-481-7097〜8・7100 |
| 管轄 | 調布市内全域 |
生活保護には至らないものの生活にお困りの場合は、調布市の生活困窮者向け相談窓口「調布ライフサポート」も利用できます。生活保護の申請は国民の権利です。生活を維持するのが難しいと感じたら、ためらわずにご相談ください。
調布市の家賃相場と住まいの探し方
調布市は京王線が通り、調布駅から新宿まで最速約15分と都心へのアクセスが良いエリアです。主な駅は調布・仙川・つつじヶ丘・国領・布田・西調布・飛田給などです。単身向けの家賃相場(アットホーム掲載物件の直近3ヶ月平均)は次のとおりです。
| 間取り | 調布市の家賃相場 |
|---|---|
| ワンルーム | 5.58万円 |
| 1K | 6.30万円 |
| 1DK | 7.36万円 |
| 2DK | 9.95万円 |
| 2LDK | 13.03万円 |
住宅扶助の単身上限は53,700円(5.37万円)です。ワンルームの相場(5.58万円)は上限にかなり近く、駅から少し離れた物件や築年数の経った物件を選べば、53,700円以内に収まる物件も現実的です。一方で1K以上や駅近の新しい物件は上限を超えることが多く、3人世帯(上限69,800円)でも2DK・2LDKの相場は上限を上回るため、エリアや築年数で調整して探す必要があります。
みまもり不動産では、住宅扶助の上限内で入居できる調布市の物件を、生活保護受給者の方向けにご紹介しています。上限に収まる物件が見つかるか、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- 調布市は東京都1級地-1。住宅扶助の単身上限は53,700円
- 生活扶助は令和7年10月改定・特例加算1,500円が反映済み。単身30代で生活扶助76,420円、住宅扶助と合わせて総支給約130,120円が目安
- 母子3人・標準3人など世帯構成で金額は大きく変わる。正確な額は福祉事務所で確認を
- 家賃相場は単身向けワンルーム5.58万円前後。上限53,700円以内は駅遠・築古なら現実的
正確な支給額の判定や申請は、調布市の生活福祉課(市役所3階・042-481-7097〜8)にご相談ください。住宅扶助の上限内の物件探しは、みまもり不動産がサポートします。
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