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足立区で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 部屋探し・保証会社・入居審査

足立区で生活保護受給者が賃貸を借りる方法 | 部屋探し・保証会社・入居審査 エリア別情報

生活保護を受けながら足立区で部屋を借りる場合、「そもそも借りられるのか」「家賃はいくらまでなら認められるのか」「審査に通るのか」という3つの不安がついて回ります。この記事では、区の公式資料と厚生労働省の基準にもとづいて、物件選びから契約までの実務を順に説明します。

足立区は東京23区のなかで生活保護の受給率がもっとも高く、令和6年4月時点で23,438人が受給しています。それだけ受け入れの実績がある地域であり、制度を理解している不動産会社や大家も少なくありません

まず押さえておくべき数字は次の3つです。

項目金額
単身世帯の家賃上限(住宅扶助)53,700円
足立区で実際に支給されている住宅扶助の平均41,889円
引越し時の敷金等の上限(単身)209,400円

足立区の家賃相場と住宅扶助上限の関係

住宅扶助には世帯人数ごとの上限額があり、足立区を含む東京23区にはすべて同じ額が適用されます。

世帯人数家賃の上限額(月額)
単身53,700円
2人64,000円
3〜5人69,800円
6人75,000円
7人以上83,800円

上限額いっぱいの物件を探す必要はありません

見落とされがちですが、上限額は「そこまで出る」という上限であって、目標額ではありません。足立区の決算資料によると、令和5年度の住宅扶助の支出は約87億1,747万円、延べ件数は208,110件でした。1件あたりに直すと41,889円です。

つまり足立区では、上限より1万円以上低い家賃の部屋に住んでいる世帯のほうが多いことになります。足立区は23区のなかでも家賃水準が抑えられた地域で、上限内で選べる物件の幅が比較的広いためです。

上限より安い部屋を選んでも、差額が現金で手元に残るわけではありません。住宅扶助は実際の家賃額に対して支給されるためです。ただし共益費・管理費は住宅扶助の対象外なので、家賃を抑えた物件を選ぶと、共益費のぶんを生活費から出す負担が軽くなります。

単身世帯は部屋の広さでも上限が変わります

単身の場合、専有面積が狭いと上限額が段階的に下がります。

専有面積単身世帯の上限額
15㎡超53,700円
11〜15㎡48,000円
7〜10㎡43,000円
6㎡以下38,000円

「家賃53,700円だから大丈夫」と考えて契約寸前まで進んだあとに、専有面積が14㎡だったために上限が48,000円だったと判明するケースがあります。内見の段階で専有面積を必ず確認してください。図面の数字が壁芯か内法かで前後することもあるため、不安があればケースワーカーに図面を見せて事前に確認するのが確実です。


生活保護受給者が借りられる物件の基本条件

契約に進めるかどうかは、おおむね次の3点で決まります。

条件内容
家賃が上限額の範囲内共益費・管理費を除いた家賃部分で判定されます
事前にケースワーカーへ相談済み契約後に相談すると費用が支給されないことがあります
大家・管理会社が受け入れ可能生活保護受給者の入居を受け入れているかどうか

もっとも重要なのは2つ目です。転居にかかる費用は、福祉事務所が事前に必要と認めたときに支給されます。気に入った部屋を見つけてから相談するのではなく、部屋を探し始める前に相談するのが正しい順序です。

自分で契約を済ませてから福祉事務所に報告すると、敷金・礼金・仲介手数料が支給されない場合があります。「後から申請すればよい」と考えないでください。この順序の間違いが、実務でもっとも多いつまずきです。

家賃以外にかかるお金の扱い

物件情報に並ぶ費用のうち、住宅扶助の対象になるものとならないものがあります。

費用扱い
家賃住宅扶助の対象。上限額の判定もこの部分で行う
共益費・管理費対象外。生活扶助から支払う
敷金・礼金・仲介手数料転居が認められた場合に「敷金等」として支給
火災保険料・保証会社の保証料同じく「敷金等」に含めて判定
更新料契約更新時に支給。上限は特別基準額の範囲内
駐車場代対象外

共益費が対象外である点は、物件選びに直接影響します。たとえば家賃50,000円・共益費5,000円の部屋は、住宅扶助で50,000円が出て、5,000円は生活費からの持ち出しになります。総額が同じでも、家賃と共益費の配分によって手元に残る額が変わります。

現在すでに住んでいる部屋の家賃が上限を超えている場合

すでに入居している部屋の家賃が上限額を超えているときは、福祉事務所から転居を指導されることがあります。ただし、事情によっては現在の住居のまま認められる場合もあり、判断は個別に行われます。

自己判断で放置せず、まず担当のケースワーカーに現状を伝えてください。転居が必要と認められれば、次に説明する引越し費用の対象になります。

保証会社3系統の特徴と選び方

現在の賃貸契約では、連帯保証人の代わりに保証会社の利用を求められるのが一般的です。保証会社は審査の仕組みによって大きく3つの系統に分かれます。

系統審査の特徴生活保護受給者との相性
独立系信用情報機関への照会を行わない。自社基準で判断もっとも通りやすい
信販系クレジットカードの利用履歴など信用情報を照会する過去の滞納歴があると厳しい
LICC系加盟する保証会社どうしで家賃の滞納情報を共有する家賃滞納の履歴があると厳しい

生活保護受給者の場合、収入の安定性はむしろ評価されやすいという面があります。保護費は毎月決まった日に支給され、後述する代理納付を使えば家賃が確実に納められるためです。一方で、過去に家賃やクレジットカードの滞納があると、信販系・LICC系では不利になります。

どの系統の保証会社を使うかは、多くの場合、物件ごとに決まっています。自分で選べるものではありません。過去の滞納に不安がある方は、物件を絞り込む段階で「独立系の保証会社が使える物件」を条件に加えるのが現実的な進め方です。

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引越し費用として支給されるもの

転居が必要と認められた場合、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料・保証会社の保証料・前家賃などは「敷金等」としてまとめて判定されます。

その上限は住宅扶助の特別基準額の3倍と定められています。足立区に当てはめると次のとおりです。

世帯人数特別基準額敷金等の上限
単身69,800円209,400円
2人75,000円225,000円
3人81,000円243,000円

引越し業者に支払う運搬費は、この敷金等とは別に実費が支給されます。明確な金額の上限はありませんが、複数の業者から見積もりを取り、福祉事務所が内容を確認したうえで決まる運用が一般的です。

敷金等の上限は、単身であれば209,400円です。初期費用の見積もりがこの額を超えると、超過分は自己負担になります。見積書を受け取ったら、契約前に合計額を確認してください。

転居費用が支給される具体的なケース(施設からの退所、家賃が上限を超えている、老朽化や立ち退き、世帯人数の変化など)や、申請の手順については、全国共通の解説をご用意しています。

▶ 生活保護で引越し費用は支給される?支給条件と申請の流れ


代理納付制度の活用

代理納付は、住宅扶助を受給者本人ではなく区が大家や管理会社へ直接支払う仕組みです。

立場メリット
入居者家賃の払い忘れがなくなる。家計管理の負担が減る
大家・管理会社家賃の未納リスクが実質的になくなる

入居審査の場面では、この制度が使えること自体が交渉材料になります。「家賃が確実に入る入居者」であることを示せるためです。受け入れに慎重な大家であっても、代理納付の説明で判断が変わることがあります。

利用を希望する場合は担当のケースワーカーに相談してください。物件や大家側の意向によっては使えないこともあります。


足立区での物件探しの進め方

相談は住んでいる地域を担当する福祉課へ

足立区の生活保護の窓口は足立福祉事務所で、区内は6つの福祉課に分かれています。担当は住んでいる町丁目で決まっており、どこへ行ってもよいわけではありません。

福祉課所在地電話
中部第一福祉課中央本町四丁目5番2号 3階03-3880-5875
中部第二福祉課中央本町四丁目5番2号 2階03-3880-5419
千住福祉課千住仲町19番303-3888-3142
東部福祉課東綾瀬一丁目26番2号03-3605-7129
西部福祉課鹿浜八丁目27番15号03-3897-5013
北部福祉課竹の塚二丁目25番1703-5831-5797

受付は平日の午前8時30分から午後5時までです(祝日・年末年始を除く)。

制度を理解している不動産会社を選ぶ

生活保護受給者の部屋探しでは、制度への理解があるかどうかで進み方が大きく変わります。理解のない会社では、上限額の説明から始めなければならず、内見にたどり着く前に断られることもあります。

一方、受け入れの実績がある会社であれば、上限内で条件に合う物件をあらかじめ絞って提示できます。足立区は受給者数が多い地域であり、こうした物件の蓄積がある点は有利に働きます。

足立区は上限内の物件を探しやすい地域です

足立区は23区の北東部に位置し、荒川と隅田川に挟まれた千住地区と、荒川以北の広い住宅地に分かれています。都心から距離がある分、家賃水準が抑えられているのが特徴です。

一方で交通の便は悪くありません。北千住駅には複数の路線が乗り入れており、都心へのアクセスは確保されています。家賃を抑えながら生活の利便性も保てるという点が、住宅扶助の範囲内で部屋を探す上での足立区の強みです。

区内でも地域によって家賃の水準には差があります。駅からの距離、築年数、専有面積のどれを優先するかによって選べる物件が変わるため、譲れない条件を1つか2つに絞ってから探し始めると話が早く進みます。

探し始めてから入居までの流れ

実際の進み方はおおむね次のとおりです。

段階内容注意点
1. 相談担当の福祉課へ転居の相談物件を探す前に行う
2. 物件探し上限内の物件を絞り込む専有面積と共益費を確認
3. 内見実際に部屋を見る図面の面積と実物を照合
4. 見積もり初期費用の見積書を受け取る合計が上限内かを確認
5. 事前確認見積書を福祉事務所へ提出契約はこの後
6. 契約・入居審査を経て契約代理納付の手続きもこの段階

5番目を飛ばして契約に進んでしまうと、費用が支給されない可能性があります。急いでいるときほど、この順序を守ってください。

転居先が決まると、住民票の異動のほか、担当する福祉課が変わる場合があります。足立区内での転居であっても、町丁目によって担当課が変わるためです。手続きの流れは担当のケースワーカーが案内してくれます。


入居審査を通過するための準備

審査で見られるのは、おもに次の3点です。

見られる点準備しておくこと
家賃の支払い能力生活保護受給証明書。代理納付が使えるかどうか
過去の滞納歴心当たりがあれば、独立系の保証会社が使える物件に絞る
連絡が取れる先緊急連絡先。親族が難しい場合は事前に相談を

生活保護受給証明書は福祉事務所で発行してもらえます。申請してすぐに出るとは限らないため、物件を探し始める段階で早めに依頼しておくと、審査で待たせずに済みます。

連帯保証人を立てられないことを理由に諦める必要はありません。保証会社の利用で代替できる物件が大半です。緊急連絡先についても、頼れる親族がいない場合の取り扱いは会社によって異なるため、まず相談してみてください。

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よくある質問

Q
足立区で家賃53,700円を超える物件には住めませんか?
A

上限を超える家賃の部屋に住むと、超過分を生活費から支払うことになるため生活が苦しくなり、福祉事務所から転居を指導される場合があります。足立区の住宅扶助の支給実績は1件あたり41,889円で、上限を下回る家賃の部屋に住んでいる世帯が多くなっています。上限額を目標にせず、無理のない家賃で探すことをおすすめします。

Q
部屋の広さによって家賃の上限が下がると聞きました。本当ですか?
A

単身世帯の場合は本当です。専有面積が15㎡を超えていれば53,700円ですが、11〜15㎡では48,000円、7〜10㎡では43,000円、6㎡以下では38,000円が上限になります。内見の段階で専有面積を必ず確認してください。

Q
連帯保証人がいなくても契約できますか?
A

保証会社を利用することで契約できる物件が大半です。保証会社は独立系・信販系・LICC系の3系統があり、信用情報を照会しない独立系がもっとも通りやすい傾向にあります。ただし物件ごとに使える保証会社が決まっているため、物件選びの段階で確認が必要です。

Q
敷金や礼金はいくらまで支給されますか?
A

足立区の単身世帯であれば209,400円が上限です。これは住宅扶助の特別基準額69,800円の3倍にあたります。敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料・保証料・前家賃がまとめて判定されるため、見積もりの合計額でこの範囲に収まるかを確認してください。

Q
部屋を決めてから福祉事務所に相談しても大丈夫ですか?
A

順序が逆です。転居費用は福祉事務所が事前に必要と認めた場合に支給されるため、自分で契約を済ませてから報告すると、敷金や仲介手数料が支給されないことがあります。部屋を探し始める前に、担当のケースワーカーへ相談してください。

Q
代理納付を使うと入居審査に有利になりますか?
A

有利に働く場合があります。代理納付は区が家賃を大家へ直接支払う仕組みで、大家側から見れば未納リスクがほぼなくなるためです。受け入れに慎重な大家でも、この説明で判断が変わることがあります。利用の可否は担当のケースワーカーにご相談ください。


まとめ

足立区で生活保護を受けながら部屋を借りる際の要点をまとめます。

  • 単身世帯の家賃上限は53,700円。ただし専有面積が狭いと段階的に下がる
  • 足立区の支給実績は1件あたり41,889円。上限を目標にする必要はない
  • 敷金等の上限は単身で209,400円(特別基準額の3倍)
  • 部屋を探し始める前にケースワーカーへ相談する。契約後では費用が出ないことがある
  • 保証会社は独立系・信販系・LICC系の3系統。滞納歴に不安があれば独立系が使える物件に絞る
  • 代理納付は入居審査の交渉材料になる

足立区は受給者数が多く、受け入れの実績がある物件が蓄積されている地域です。上限内で条件に合う部屋は見つかります。物件探しや審査に不安がある方は、お気軽にご相談ください。


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