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荒川区で生活保護でも借りられる賃貸 | 家賃53,700円で探すときの進め方

荒川区で生活保護でも借りられる賃貸 | 家賃53,700円で探すときの進め方 エリア別情報

荒川区で部屋探しを始めると、まず家賃の高さに驚くかもしれません。ワンルームの平均は9万円前後です。一方で、生活保護で家賃として認められるのは、ひとり暮らしなら53,700円までです。

この3万円以上の差は、探し方で埋めていくことになります。この記事では、荒川区の相場と区の地理をふまえて、何を譲り、どの順番で動けばよいかを整理します。

探す前に押さえておきたいのは3つです。家賃の欄が53,700円以下か(共益費は別に数えます)、部屋が15平方メートルを超えているか、そして契約の前に生活福祉課へ相談したか。この3つを外さなければ、あとは条件の譲り方の問題です。

上限額は2026年10月時点の基準、家賃相場は2026年9月に確認した値です。転居が認められるか、費用がどこまで出るかは世帯ごとに異なりますので、最終的には荒川区の生活福祉課でお確かめください。


荒川区の家賃の上限と、相場との差

荒川区は東京都の1級地-1にあたり、住宅扶助として認められる家賃の上限は、世帯の人数で次のように決まっています。

世帯の人数家賃の上限
1人53,700円
2人64,000円
3〜5人69,800円
6人75,000円
7人以上83,800円

23区はすべて同じ1級地-1で、上限も同じです。東京都福祉局の福祉局月報(2026年3月号)によると、荒川区で生活保護を受けている世帯は2026年3月の時点で4,613世帯・5,283人で、世帯数と人数の差は670にとどまります。受給している世帯の大半がひとり暮らしということです。この記事でも、ひとり暮らしの53,700円を軸に説明します。

ワンルームの平均より3万円以上低い水準です

では、荒川区の家賃はいまどのくらいなのか。2026年9月に、不動産情報サイト2つで区全体の平均を確かめました。

間取りLIFULL HOME’SYahoo!不動産53,700円との差
ワンルーム9.26万円8.7万円33,300円〜38,900円
1K10.47万円10.3万円49,300円〜51,000円

LIFULL HOME’Sは駅から歩いて10分以内の物件の平均賃料(管理費などを除く)をもとに算出した値、Yahoo!不動産はサイトに載っている物件の平均賃料です。集め方の違う2つの数字がほぼ同じ水準を示しており、ワンルームの平均はひとり暮らしの上限の1.6倍以上あります。

2人暮らしでも事情は同じです。1DKの平均は12.7万円と13.45万円で、2人世帯の上限64,000円を6万円以上上回ります。

平均はあくまで平均です。53,700円以下の部屋が区内にないということではありません。ただ、平均的な条件のまま探しても見つからないことは、この数字からはっきり分かります。何を譲るかを先に決めておくのが近道です。

共益費は上限の外で払います

53,700円は家賃そのものに対する上限です。共益費や管理費は住宅扶助に含まれず、毎月の生活費である生活扶助のなかから払います。厚生労働省の通知でも、共益費は生活扶助として支給されるお金に位置づけられています。

当社担当者
当社担当者

たとえば「家賃53,000円・共益費3,000円」の部屋なら、家賃は上限の内側です。ただし共益費の3,000円は、食費や光熱費と同じ財布から毎月出ていきます。反対に「家賃55,000円・共益費なし」の部屋は、家賃が上限を1,300円超えます。超えた分は住宅扶助では出ません。

毎月の生活扶助が世帯ごとにいくらになるかは、荒川区の受給金額の記事で計算しています。

部屋が狭いと上限が下がります

ひとり暮らしの場合は、部屋の広さも上限を左右します。床面積が15平方メートル以下だと、上限が3段階で引き下げられます。

床面積ひとり暮らしの上限
15平方メートルを超える53,700円
11〜15平方メートル48,000円
7〜10平方メートル43,000円
6平方メートル以下38,000円

相場より安い部屋を探していくと、面積の小さい部屋が候補に入りやすくなります。たとえば家賃50,000円の部屋でも、面積が14平方メートルなら上限は48,000円に下がり、2,000円が上限を超えます。家賃と専有面積は必ず一緒に見てください。

世帯人数ごとの上限や床面積による減額、事情によって上限の扱いが変わる場合など、住宅扶助の金額そのものは荒川区の専用ページで詳しく説明しています。

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荒川区で部屋を探す範囲の決め方

荒川区の面積は10.16平方キロメートルで、23区のなかで22番目、つまり2番目に狭い区です。形は東西に長く、北東側を隅田川が回り込むように流れています。区内は南千住・荒川・町屋・東尾久・西尾久・東日暮里・西日暮里の7つの地域に分かれています。

狭い区ですが、駅の数は多くあります。区の資料によると、区内を通る鉄道はJR・京成・東京メトロ・つくばエクスプレス・日暮里・舎人ライナー・都電荒川線の6路線で、駅は都電の停留場を含めて28か所です。日暮里・西日暮里・町屋・南千住の4駅には、それぞれ3つの路線が乗り入れています。

募集図面にある「〇〇駅 徒歩15分」は、図面に載せた駅からの時間です。地図で確かめると、都電の停留場や別の路線の駅のほうが近いことがあります。「駅から遠い」という理由で家賃が抑えられている部屋を、図面の表示だけで候補から外さないでください。

区内のどこに住んでも、相談先は生活福祉課です

荒川区で生活保護を担当しているのは、本庁舎1階8番窓口の生活福祉課 保護調整係です(03-3802-3111・内線2626)。区内に1か所なので、7つの地域のどこに引っ越しても、相談先の窓口は変わりません。

窓口の場所や受付時間、電話のかけ方は、荒川区の福祉事務所の記事にまとめています。

23区のなかであれば家賃の上限は同じです。ただし区の外へ引っ越すと、保護を担当する福祉事務所が転居先の自治体に移り、手続きの流れも変わります。候補の部屋が区外にあるときは、早めに生活福祉課へ伝えてください。


保証会社は、照会する情報で3つに分かれます

いまの賃貸契約では、連帯保証人の代わりに家賃保証会社を使うよう求められるのが一般的です。生活保護を受けている方にとって、最初の関門はこの審査です。

保証会社は、審査のときにどこの情報を照会するかによって、大きく3つに分けて説明されます。

系統どんな会社か審査で照会する情報
信販系クレジットカード会社などが母体個人の信用情報(カードやローンの支払い状況)
協会系業界団体(全国賃貸保証業協会など)に加盟する会社自社の記録など(協会の共有データベースは2026年3月末で運用終了)
独立系家賃の保証を専業とする会社自社の基準と申込みの内容

信販系は、クレジットカードやローンの支払い状況を信用情報機関に照会します。過去にカードの延滞や債務整理があると、いまの収入にかかわらず厳しい判断になりやすい系統です。

協会系については、情報が新しくなっています。全国賃貸保証業協会(LICC)は、加盟する保証会社が家賃を立て替えた記録を共有するデータベースを2010年から運用してきましたが、2026年3月末で運用を終了し、協会が持っていた情報はすべて破棄したと発表しています。「協会系は他社での滞納も参照される」という説明はインターネット上に今も残っていますが、2026年4月以降はこのデータベースを前提にできません。

ただし、同じ保証会社で以前に滞納したことがある場合、その会社の中に記録が残っている可能性はあります。過去に家賃やカードの支払いが遅れたことがある方は、そのことを不動産会社へ先に伝え、系統の違う保証会社を使う物件から当たってもらってください。

どの保証会社を使うかは、物件ごとに大家さんや管理会社が決めています。入居する側からは選べないので、申込みの前に「この物件の保証会社はどこですか」と聞くことに意味があります。

申込みのときに求められるもの

申込みで求められるものは、保証会社によって多少違いますが、おおむね次のとおりです。

  • 本人確認書類 | マイナンバーカード・運転免許証など
  • 収入の状況が分かる書類 | 生活保護を受けていることが分かる書類を求められることがあります
  • 緊急連絡先 | 連絡のつく人の氏名・続柄・電話番号
  • いまの住まいの情報 | 現住所と、連絡のつく電話番号

区が発行する書類が必要になったときは、生活福祉課(内線2626)に相談してください。すぐには出ないこともあるので、部屋を絞り込み始めた段階で聞いておくと慌てずに済みます。

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大家さんが審査で見ていること

保証会社の審査とは別に、大家さんや管理会社も入居者を見ています。見られるのは主に次の3つです。

  • 家賃が毎月確実に入るか | いちばん重視されます
  • 連絡のつく人がいるか | 緊急連絡先を出せるかどうか
  • 住んでからのトラブルが起きにくそうか | 内見や申込みでの受け答え

1つ目については、生活保護を受けていることが説明の材料になります。保護費は毎月決まって支給されますし、後で説明する代理納付を使えば、家賃は区から大家さんへ直接振り込まれます。

つまずきやすいのは2つ目です。頼める親族がいないと、緊急連絡先の欄で手続きが止まってしまいます。ここは隠さずに、早めに不動産会社へ伝えてください。緊急連絡先の引き受けをサービスとして用意している保証会社もあります。

当社担当者
当社担当者

審査に通らなかったとき、理由まで教えてもらえることはほとんどありません。それでも、どの保証会社の審査だったかさえ分かっていれば、次は系統の違う保証会社の物件を当たる、という打ち手があります。


契約のときにかかるお金と、生活保護で出る費用

賃貸の契約では、入居の前にまとまったお金がかかります。まず、それぞれが誰に払うどんなお金なのかを整理します。

費目払う相手どんなお金か
敷金大家さん退去時の修繕などにあてる預け金。残りは返ってきます
礼金大家さんお礼として払うお金。返ってきません
仲介手数料不動産会社仲介の手数料。上限は家賃1か月分と消費税
火災保険料保険会社入居中の火災などに備える保険
保証料保証会社家賃の保証を引き受けてもらう費用
前家賃大家さん入居する月などの家賃
鍵の交換費用大家さん・管理会社前の入居者の鍵を使えなくするための費用

この表は費目の説明です。どの費目がいくら支給されるかは、この表とは別の話ですので、次の項で分けて説明します。物件ごとの合計額は、候補を絞り込んだ段階で不動産会社に見積もりを出してもらえます。

敷金は住宅扶助、引越しの費用は生活扶助から出ます

転居が必要だと福祉事務所に認められた場合、費用が支給されることがあります。ただし、お金の出どころは1つではありません。

何の費用かどの扶助から出るか
敷金など、部屋を借りるための費用住宅扶助
荷物の運搬など、引越しそのものの費用生活扶助

厚生労働省の課長通知は、敷金とあわせて支給の対象になりうる費用として、権利金・礼金・不動産手数料・火災保険料・保証料を挙げています。これ以外の費目をどう扱うかは、生活福祉課の判断になります。

支給されるかどうか、いくらまでかは、世帯の事情をふまえて生活福祉課が個別に決めます。上限の考え方は自治体によって違いがあり、全国どこでも同じではありません。金額の目安は必ず窓口で確かめてください。

いちばん避けたいのは、先に部屋を決めて契約してしまうことです。自分の判断で契約・転居した後では、敷金も引越しの費用も原則として出ません。転居を考え始めた時点で、まず生活福祉課へ相談してください。

引越し費用の制度そのものは、全国共通のコラムで詳しく解説しています。

区の住宅助成は、生活保護を受けていると使えないものがあります

荒川区には、民間の賃貸住宅への住み替えや保証料を助成する区独自の制度があります。ただし次の2つは、区の案内で生活保護を受けている世帯を対象外としています。

区の制度主な対象生活保護を受けている世帯
高齢者住み替え家賃等助成事業70歳以上のひとり暮らしなどの世帯の住み替え対象外
ひとり親世帯等民間賃貸住宅入居支援事業ひとり親世帯などの保証料対象外

生活保護を受けている方の転居費用は、こうした区の助成ではなく、生活福祉課を通じて扶助として扱われます。区の制度を調べて回るより先に、生活福祉課へ相談するのが近道です。


家賃を区から大家さんへ直接払う「代理納付」

住宅扶助は、ふだんは他の保護費と一緒に本人へ支給され、そこから本人が家賃を払います。代理納付は、この家賃を区が大家さんへ直接払う仕組みです(生活保護法第37条の2)。

本人が払う場合代理納付の場合
家賃の流れ区から本人へ、本人から大家さんへ区から大家さんへ直接
払い忘れ・遅れ起こりうる起きにくい
共益費本人が払う家賃とあわせて代理納付できる場合がある

厚生労働省は通知で、家賃(住宅扶助)と共益費について、原則として代理納付を適用するよう自治体に求めています。本人と大家さんの手間が減り、家賃の支払いに対する大家さんの不安も軽くなるためです。一方で、大家さんが希望しない場合などは適用しない扱いも認められています。

代理納付にするかどうかは生活福祉課が決めます。部屋探しの段階で「代理納付を使えるか」を確かめておくと、大家さんに説明しやすくなります。仕組みの詳しい説明は、全国共通のコラムにまとめています。


部屋を決めるまでの順番

ここまでの内容を、実際に動く順番に並べ直します。

  1. 生活福祉課に相談する | 転居が認められるか、費用が出るかを先に確かめます
  2. 条件を決める | 家賃と面積、通院先や勤務先、譲れる条件と譲れない条件
  3. 不動産会社に伝える | 生活保護を受けていること、過去の支払いの遅れなどの事情
  4. 内見する | 家賃と共益費の内訳、専有面積、保証会社の名前
  5. 申込みと審査 | 保証会社と大家さんの審査を受けます
  6. 契約の前に生活福祉課へ | 見積もりと契約の内容を見てもらってから契約します

内見で確かめる4つのこと

確かめること理由
家賃と共益費の内訳住宅扶助の対象は家賃だけです
専有面積15平方メートル以下だと上限が下がります
保証会社の名前系統によって審査の見通しが変わります
更新料と退去時の条件契約を更新するときの費用と、敷金の戻り方に関わります

募集の段階の家賃と、契約書に書かれる家賃が違うことがあります。交渉やキャンペーンで条件が変わった場合です。生活福祉課へ伝えるのは契約書の金額ですので、申込みの前に「この金額で確定ですか」と確かめておいてください。

生活保護のことは、最初に伝えてください

生活保護を受けていることは、不動産会社への最初の連絡で伝えてください。理由は2つあります。

1つは、伝えないまま進めても、保証会社への申込みの段階で分かるからです。そこで話が止まると、それまでの内見や交渉がやり直しになります。

もう1つは、紹介される物件が変わるからです。生活保護での入居を扱ったことのある会社なら、系統の違う保証会社を使う物件や、代理納付を受け入れている大家さんの物件から当たることができます。

「その家賃では難しいですね」と言われて話が終わることがあります。その会社が生活保護での入居を扱っていないだけ、ということもあります。1社の反応で決めつけず、扱い慣れた会社にも相談してください。

当サイトで扱っている物件

みまもり不動産では、生活保護を受けている方が入居できる物件を掲載しています。東京都の物件はこちらからご覧いただけます。

当社担当者
当社担当者

掲載していない条件でもご相談ください。ご希望の地域や間取り、通院先などを伺って、条件に合う部屋を一緒に探します。ご相談は無料で、こちらからしつこく連絡することもありません。


よくある質問

Q
荒川区で家賃53,700円以下の部屋は見つかりますか?
A

区のワンルームの平均は9万円前後で、平均的な条件のままでは見つかりにくいのが実情です。築年数、駅からの距離、設備のうち何を譲れるかを先に決め、生活保護での入居を扱い慣れた不動産会社に相談すると、候補が出てきやすくなります。

Q
共益費は住宅扶助から出ますか?
A

出ません。共益費は住宅扶助に含まれず、生活扶助として支給されるお金から払います。ただし、家賃とあわせて代理納付の対象にできる場合があります。物件を比べるときは、家賃の欄が53,700円以下かどうかで判断してください。

Q
荒川区の外で部屋を探してもいいですか?
A

23区のなかであれば家賃の上限は同じです。ただし区の外へ引っ越すと、保護を担当する福祉事務所が転居先の自治体に移ります。候補の部屋が区外にある場合は、契約の前に生活福祉課(03-3802-3111・内線2626)へ相談してください。

Q
昔、家賃を滞納したことがあります。保証会社の審査は通りませんか?
A

通らないと決まっているわけではありません。協会系の保証会社どうしで家賃の立て替えの記録を共有していたデータベースは、2026年3月末で運用が終わり、情報も破棄されています。ただし同じ保証会社の中に記録が残っている可能性はあるので、事情を不動産会社へ先に伝え、系統の違う保証会社を使う物件から当たってもらってください。

Q
先に部屋を決めてから相談してもいいですか?
A

契約の前に、必ず生活福祉課へ相談してください。自分の判断で契約・転居した後では、敷金や引越しの費用は原則として出ません。転居を考え始めた時点で相談する、という順番を守ってください。

Q
まだ生活保護を受けていません。家賃が払えず住まいを失いそうです。
A

生活保護の手前で使える制度として、住居確保給付金があります。離職などで住まいを失った、または失うおそれのある方に家賃相当額を支給する制度で、条件によっては転居費用の補助もあります。荒川区での窓口は本庁舎1階で、電話は03-3802-3094です。生活保護の相談は生活福祉課(03-3802-3111・内線2626)が受け付けています。


まとめ

  • 荒川区の家賃の上限はひとり暮らしで53,700円。ワンルームの平均(9万円前後)より3万円以上低い水準です
  • 共益費は上限の外で、生活扶助から払います。15平方メートル以下の部屋は上限が下がります
  • 区内の駅は都電を含めて28か所。図面の最寄り駅だけでなく、地図で周りの駅も確かめます
  • 保証会社は信販系・協会系・独立系。協会の共有データベースは2026年3月末で終了しています
  • 敷金は住宅扶助、引越しの費用は生活扶助から。契約してからでは原則として出ません
  • 代理納付なら家賃は区から大家さんへ直接。相談先は生活福祉課(内線2626)です

53,700円で荒川区の部屋を探すのは簡単ではありませんが、順番を守り、何を譲るかを決めておけば道はあります。私たちは生活保護を受けている方・これから申請する方の住まい探しを無料でお手伝いしています。まずは一度、声をかけてみてください。


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