この記事は、栃木県那須塩原市で生活保護の利用を考えている方と、保護を受けながら市内で住まいを探している方のためのガイドです。年齢や家族構成ごとの受給額、中学生・高校生のいる世帯に上乗せされるお金、冬の加算、生活福祉課の窓口と受付時間を順に説明します。
那須塩原市の級地区分は3級地-1です。収入のない45歳のひとり暮らしなら、1か月の最低生活費は103,780円(生活扶助71,580円+住宅扶助の上限32,200円)が目安です。母親と中学生の2人世帯なら187,300円になります。栃木県は冬季加算の区分がⅤ区のため、11月から3月は単身で月4,630円が加わります。
相談と申請は、市役所本庁舎の保健福祉部 生活福祉課 保護係(0287-62-7136)で受け付けています。受付は平日の午前9時〜午後4時です。記事の金額はすべて、厚生労働省の告示「生活保護法による保護の基準」のうち令和8年(2026年)10月1日から適用される額で計算しています。
那須塩原市の生活保護の概要
最初に、那須塩原市の生活保護にかかわる基本の数字と窓口を一覧にします。
| 級地区分 | 3級地-1(栃木県の14市のうち10市が同じ区分) |
| 住宅扶助の上限 | 単身32,200円・2人39,000円・3〜5人41,800円(月額) |
| 最低生活費の目安(45歳・単身・収入なし) | 月103,780円(生活扶助71,580円+住宅扶助32,200円) |
| 冬季加算 | Ⅴ区(11月〜3月・単身は月4,630円) |
| 相談・申請の窓口 | 保健福祉部 生活福祉課 保護係(市役所本庁舎) |
| 受付時間 | 月曜〜金曜 午前9時〜午後4時 |
| 市の人口・世帯数 | 112,551人・50,260世帯(令和8年3月1日現在・市の人口統計・外国人を含む) |
| 生活保護を受けている人 | 942人・835世帯(令和8年3月・保護率8.37‰) |
| 市内の主な駅 | 那須塩原駅(JR東北新幹線・宇都宮線)、西那須野駅・黒磯駅(JR宇都宮線) |
3級地-1の意味と、栃木県のなかでの位置
級地は、物価や暮らしの費用の地域差を基準額に反映させるための区分で、1級地-1から3級地-2までの6段階があります。那須塩原市は下から2番目の3級地-1です(厚生労働省「級地区分」)。県内の市では、宇都宮市が2級地-1、足利市が2級地-2で、那須塩原市を含む10市が3級地-1、残る2市が3級地-2です。
生活扶助の額は6段階で決まりますが、家賃の上限(住宅扶助)は「1級地・2級地・3級地」の3段階です。那須塩原市は「3級地」の欄を使います。栃木県では、3級地の単身の上限32,200円が、2級地の足利市(32,000円)よりわずかに高く設定されています。
隣り合う市や県内の主な市と、ひと月の合計を並べてみます(45歳・単身・収入なし・令和8年10月からの基準)。
| 市 | 級地区分 | 生活扶助 | 住宅扶助の上限(単身) | 最低生活費の目安(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 那須塩原市 | 3級地-1 | 71,580円 | 32,200円 | 103,780円 |
| 大田原市・矢板市・日光市 | 3級地-1 | 71,580円 | 32,200円 | 103,780円 |
| (参考)足利市 | 2級地-2 | 72,050円 | 32,000円 | 104,050円 |
| (参考)宇都宮市 | 2級地-1(中核市) | 73,930円 | 38,100円 | 112,030円 |
栃木県側で隣り合う大田原市・矢板市・日光市は、生活扶助も家賃の上限も那須塩原市と同じで、合計はどこも103,780円です。東の那須町と北の福島県南会津町は、この記事では級地を確かめていないため表に入れていません。県内で目立って高いのは宇都宮市で、ひとり暮らしの合計が8,250円上回ります。その内訳は、家賃の上限の差5,900円と、生活扶助の差2,350円です。

那須塩原市のまわりは級地がそろっているので、隣の市へ移っても受給額はほとんど変わりません。宇都宮市は2級地-1のうえに、家賃の上限も中核市として別に定められた額を使うため、県内でいちばん高くなっています。どの市でも、部屋を決める前に福祉事務所へ相談するのが基本です。
那須塩原市で生活保護を受けている人の数
栃木県の資料「栃木県内における生活保護の動向」(令和8年5月公表・令和8年3月の数値)によると、那須塩原市の受給者は835世帯・942人です。人数は県内14市のうち6番目ですが、人口千人あたりの割合(保護率)は8.37‰(1,000人のうち約8.4人)で、県全体の10.80‰を下回っています。
| 市 | 生活保護を受けている人 | 保護率 |
|---|---|---|
| 那須塩原市 | 942人 | 8.37‰ |
| 大田原市 | 733人 | 10.71‰ |
| 日光市 | 712人 | 10.00‰ |
| (参考)栃木県全体 | 20,122人 | 10.80‰ |
出典:栃木県「生活保護制度」のページに掲載の「生活保護の動向」。隣り合う市のうち、同じ資料で確かめた2市を並べています。1世帯あたりの人数は平均約1.13人で、市内で保護を受ける世帯の大半はひとり暮らしと考えられます。そのため、この記事では単身世帯の金額を年齢別にくわしく載せています。
那須塩原市の生活保護はいくら?世帯別の受給額
下の表は、那須塩原市(3級地-1)で1か月に受け取る額を、世帯の形ごとに試算したものです。どの世帯も収入がなく、家賃が住宅扶助の上限と同じ部屋に住んでいる前提で、令和8年10月1日からの基準を使っています。
| 世帯の例 | 生活扶助 | 加算・教育費 | 住宅扶助 | 合計(月額) |
|---|---|---|---|---|
| 45歳・単身 | 71,580円 | なし | 32,200円 | 103,780円 |
| 70歳・単身 | 71,170円 | なし | 32,200円 | 103,370円 |
| 80歳・単身 | 65,390円 | なし | 32,200円 | 97,590円 |
| 60歳・単身(障害者加算・3級相当) | 71,580円 | 15,750円 | 32,200円 | 119,530円 |
| 高齢の夫婦(68歳・66歳) | 114,200円 | なし | 39,000円 | 153,200円 |
| 母子2人(母40歳・中学生13歳) | 116,710円 | 31,590円 | 39,000円 | 187,300円 |
| 母子3人(母32歳・中学生14歳・小学生9歳) | 146,380円 | 49,280円 | 41,800円 | 237,460円 |
| 夫婦と乳幼児(30歳・30歳・2歳) | 143,590円 | 10,190円 | 41,800円 | 195,580円 |
| 夫婦と子2人(40歳・38歳・高校生16歳・中学生13歳) | 170,640円 | 32,980円 | 41,800円 | 245,420円 |
「加算・教育費」の欄の内訳は次のとおりです。
教育扶助と高等学校等就学費は、基本の額だけを入れています。教材費や給食費、通学の交通費など、学校にかかる実費の一部が別に出ることがあります。表の金額は目安で、実際の額は収入・資産・健康状態などによって世帯ごとに変わるため、生活福祉課で確かめてください。
ひとり暮らしの受給額は年齢で3段階
単身世帯の生活扶助は、年齢で決まる第1類に、光熱費などの第2類27,790円と特例加算2,500円を足して出します。那須塩原市(3級地-1)の第1類は、18〜64歳が41,290円、65〜74歳が40,880円、75歳以上が35,100円です。
| 年齢 | 生活扶助 | 住宅扶助を含む合計 | 11月〜3月の合計 |
|---|---|---|---|
| 18〜64歳 | 71,580円 | 103,780円 | 108,410円 |
| 65〜74歳 | 71,170円 | 103,370円 | 108,000円 |
| 75歳以上 | 65,390円 | 97,590円 | 102,220円 |
64歳から65歳になっても、下がるのは月410円だけです。75歳を過ぎると第1類が5,780円下がり、合計は97,590円になります。65歳以上で介護保険料を払っている方は、その額が介護保険料加算として別に加わります。10月からの基準では、3級地-1の単身世帯に経過的加算は付きません。
中学生・高校生のいる世帯
子どものいる世帯には、18歳になった後の最初の3月31日までの子ども1人につき10,190円の児童養育加算がつき、ひとり親の世帯には母子加算も加わります。学校に通う子どもがいれば、教育扶助(小学生3,400円・中学生5,300円)や、高校生の高等学校等就学費(7,300円・生業扶助)も基本の額として出ます。
12〜17歳の第1類は43,360円で、大人(41,290円)より2,070円高く設定されています。そのため、母と中学生の2人世帯は生活扶助だけで116,710円になり、加算と教育扶助、住宅扶助を足した合計は187,300円です。母と中学生・小学生の3人世帯では、合計が237,460円になります。
母子加算は那須塩原市では「3級地」の額で、児童1人なら16,100円、2人なら合わせて20,200円、3人なら22,700円です。教育扶助で出るものは教育扶助を解説したコラム、高校にかかる費用は生業扶助を解説したコラムでくわしく説明しています。
小さな子どものいる夫婦の場合
30歳の夫婦と2歳の子の3人世帯は、生活扶助143,590円、児童養育加算10,190円、住宅扶助の上限41,800円で、合計195,580円です。3人で暮らすと、第1類の合計に0.75の率(逓減率)を掛けるため、1人あたりの額はひとり暮らしより小さくなります。その代わり、光熱費などの第2類は世帯で1つ分(3人世帯44,730円)です。
家族が増えても、住宅扶助の上限は3人から5人まで同じ41,800円です。高校生と中学生を育てる4人世帯は、生活扶助170,640円に加算と教育費32,980円を足して、合計245,420円になります。
高齢の夫婦と、障害のある方の場合
68歳と66歳の夫婦2人の世帯は、生活扶助114,200円と住宅扶助の上限39,000円で、合計153,200円です。障害者加算は3級地の額で、身体障害者障害程度等級表の1級・2級に当たる場合などが23,620円、3級に当たる場合などが15,750円です。60歳のひとり暮らしの方なら、3級に当たる場合の合計は119,530円、1級・2級に当たる場合は127,400円になります。
家賃が上限を下回るとき・超えるとき
住宅扶助は、実際の家賃を上限まで出すしくみです。那須塩原市の家賃の平均(Yahoo!不動産の掲載物件)に近い額で、45歳の単身の方の手元に残るお金を比べると、次のようになります。
| 部屋の例 | 家賃 | 住宅扶助 | 家賃を払った後に残るお金 |
|---|---|---|---|
| 2Kの平均に近い部屋 | 31,000円 | 31,000円 | 71,580円 |
| 上限ちょうどの部屋 | 32,200円 | 32,200円 | 71,580円 |
| 1Kの平均に近い部屋 | 48,000円 | 32,200円 | 55,780円 |
家賃が上限の内側なら、残るお金は71,580円で変わりません。上限を超える部屋では、超えた15,800円を生活扶助から払うことになり、残るお金が約2割減ります。上限との差が大きいときは、保護が始まってから上限内の部屋へ移るよう求められることもあります(「那須塩原市の住宅扶助の上限額と物件選び」の章を参照)。
冬(11月〜3月)と12月の支給額
栃木県は冬季加算の区分がⅤ区で、11月から3月には、関東1都3県や茨城県(Ⅵ区)より高い加算がつきます。12月には、年末の出費にあてる期末一時扶助も加わります。モデルの世帯で、月ごとの支給額を並べると次のようになります。
| 世帯 | ふだんの月 | 11月〜3月 | 12月 |
|---|---|---|---|
| 45歳・単身 | 103,780円 | 108,410円 | 120,300円 |
| 80歳・単身 | 97,590円 | 102,220円 | 114,110円 |
| 高齢の夫婦(68歳・66歳) | 153,200円 | 159,780円 | 179,160円 |
| 母子2人 | 187,300円 | 193,880円 | 213,260円 |
| 母子3人 | 237,460円 | 244,930円 | 264,910円 |
| 夫婦と子2人 | 245,420円 | 253,490円 | 275,960円 |
Ⅴ区の冬季加算は1人4,630円・2人6,580円・3人7,470円・4人8,070円・5人8,300円です。ひとり暮らしで比べると、Ⅵ区の2,630円より月2,000円、11月から3月の5か月で10,000円多くなります。期末一時扶助は3級地-1の額で、1人11,890円・2人19,380円・3人19,980円・4人22,470円です。冬と12月に増える分は暖房や年末の支払いに回し、ふだんの月の額で家計を組んでおくと、4月に加算がなくなっても慌てずに済みます。区分ごとの額は冬季加算を解説したコラムにまとめています。
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那須塩原市の生活保護費の計算のしかた
受給額は、国の基準額を、世帯の人の年齢と人数に合わせて足し合わせて出します。ここでは母と中学生の2人世帯を例に、端数の扱いまで順番にたどります。
計算の手順(母40歳・中学生13歳の例)
| 順番 | やること | 金額 |
|---|---|---|
| 1 | 母(40歳)の第1類41,290円と、子(13歳)の第1類43,360円を足す | 84,650円 |
| 2 | 2人世帯の逓減率0.87を掛ける | 73,645.5円 |
| 3 | 2人世帯の第2類を足す | +38,060円 |
| 4 | 経過的加算を足す(この世帯は0円) | +0円 |
| 5 | 合計の111,705.5円を、10円単位に切り上げる | 111,710円 |
| 6 | 特例加算(1人2,500円×2人)を足す | +5,000円 |
| 7 | 生活扶助 | 116,710円 |
| 8 | 母子加算(児童1人・3級地の額)を足す | +16,100円 |
| 9 | 児童養育加算を足す | +10,190円 |
| 10 | 教育扶助(中学生の基準額)を足す | +5,300円 |
| 11 | 住宅扶助(家賃の実費・2人世帯の上限39,000円)を足す | +39,000円 |
| 12 | 最低生活費 | 187,300円 |
手で計算するときに見落としやすい点が3つあります。
年金などの収入がある場合
収入がある場合は、最低生活費からその収入を差し引いた残りが保護費になります。
例:70歳のひとり暮らしで、年金が1か月あたり6万円の場合:103,370円 − 60,000円 = 43,370円が保護費の目安です。11月〜3月は冬季加算4,630円が加わり、48,000円になります。
年金や手当は、原則として受け取った額がそのまま収入に数えられます。働いて得た給料には勤労控除があり、控除した後の額だけが収入になるため、働いた分の一部が手元に残るしくみです。控除の額は、勤労控除の早見表を載せたコラムで確かめられます。
2026年10月からの特例加算の引き上げ
令和8年6月11日の厚生労働省告示第245号による改正で、自宅で暮らす世帯の特例加算は、令和8年10月1日から1人あたり月2,500円になりました(9月までは1,500円)。病院に入院している方や介護施設に入所している方は、月1,000円のまま変わっていません。
| 世帯 | 9月までの生活扶助 | 10月からの生活扶助 | 増えた額 |
|---|---|---|---|
| 45歳・単身 | 70,580円 | 71,580円 | +1,000円 |
| 70歳・単身 | 70,170円 | 71,170円 | +1,000円 |
| 80歳・単身 | 64,390円 | 65,390円 | +1,000円 |
| 高齢の夫婦 | 112,200円 | 114,200円 | +2,000円 |
| 母子2人 | 114,710円 | 116,710円 | +2,000円 |
| 母子3人 | 143,380円 | 146,380円 | +3,000円 |
| 夫婦と乳幼児 | 140,590円 | 143,590円 | +3,000円 |
| 夫婦と子2人 | 166,640円 | 170,640円 | +4,000円 |
那須塩原市のモデル世帯は、どれも1人あたり1,000円ずつ増えました。9月の時点でも経過的加算が付いていなかったため、特例加算が上がった分がそのまま表れています。同じ改正で経過的加算の額は1人あたり1,000円ずつ引き下げられた(0円を下回ることはない)ため、9月まで経過的加算を受け取っていた世帯では、増える額が1,000円より少なくなります。住宅扶助や母子加算などの額は、この改正では変わっていません。
那須塩原市の生活保護で受けられる8つの扶助と加算
生活保護のお金は、何に使うかによって8つの「扶助」に分かれています。8つすべてが出るのではなく、世帯に必要なものだけが組み合わされて支給されます。
8つの扶助のしくみは、生活保護の全体像を説明したコラムで紹介しています。
那須塩原市の加算の額(3級地の額)
世帯の事情に応じて、生活扶助に加算が上乗せされます。障害者加算と母子加算は級地を3つに分けた額、妊産婦加算と在宅患者加算は2つに分けた額で決まり、那須塩原市はいずれも「3級地」の欄の額になります。
| 加算 | 月額(那須塩原市) | 当てはまる主な方 |
|---|---|---|
| 児童養育加算 | 子ども1人につき10,190円 | 18歳になった後の最初の3月31日までの子どもを育てている世帯 |
| 母子加算 | 児童1人16,100円/2人20,200円/3人22,700円 | ひとり親で子どもを育てている世帯など |
| 障害者加算 | 23,620円 | 身体障害者障害程度等級表の1級・2級に当たる方など |
| 障害者加算 | 15,750円 | 同じく3級に当たる方など |
| 妊産婦加算 | 妊娠6か月未満7,950円/6か月以上12,010円/産後7,390円 | 妊娠している方と、出産した後の方 |
| 在宅患者加算 | 11,550円 | 自宅で療養していて、医師が栄養の補給を必要と認めた方など |
| 介護保険料加算 | 保険料の実費 | 介護保険料を納めている65歳以上の方など |
障害のある方の加算や受給額の例は、障害のある方の受給額をまとめたコラムで紹介しています。
母子加算と障害者加算が重なるとき
同じ1人が母子加算と障害者加算の両方の条件を満たすときは、告示の「重複調整」の決まりにより、額の高いほうだけが付きます。一方、母親に母子加算、障害のある子どもに障害者加算というように、当てはまる人が別々であれば、両方とも付きます。自分の世帯がどちらに当たるかは、世帯の状況を伝えたうえで保護係に確かめてください。
那須塩原市の生活保護費の支給日と追加給付
保護費が支給される日
那須塩原市のウェブサイトの生活保護の案内(2021年11月30日更新)には、毎月の支給日や、振り込みか窓口での受け取りかといった受け取り方が書かれていません。この記事では、市の資料で確かめられない日付は載せていません。保護が決まったら、振込日と受け取り方を保護係(0287-62-7136)に確かめてください。
最高裁判決を受けた追加給付(那須塩原市)
平成25年(2013年)8月から行われた生活扶助基準の引き下げを、令和7年(2025年)6月27日に最高裁判所が違法と判断したことを受けて、保護費の追加給付が行われています。那須塩原市の案内(2026年7月30日更新)では、平成25年8月から平成30年9月までに生活保護を受けたことがあるすべての世帯と、平成30年10月から令和8年3月までに一定の条件(入院・入所、障害者加算、期末一時扶助)に当てはまって受給していた世帯が対象です。
いま受給している世帯(停止中を含む)は申請不要です。9月下旬に「追加給付決定通知書」が送られ、令和8年10月ごろに支給される予定と案内されています。保護が廃止になった世帯は申出が必要で、受付は令和8年8月3日(月)〜令和9年7月30日(金)です。窓口・郵送・オンラインのいずれかで、生活福祉課 生活支援係へ出します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申出できる人 | 受給していた当時の世帯主(亡くなっている場合は配偶者や子など) |
| 必要な書類 | 申出書・同意書、預貯金通帳の写し、本人確認書類、戸籍謄本の写し |
| 窓口の受付時間 | 午前9時〜午後4時(水曜は午後7時まで・土日祝日を除く) |
| 問い合わせ | 保健福祉部 生活福祉課 生活支援係 0287-74-2613 |
追加給付の額は、世帯の人数や、受給していた時期と期間、加算を受けていたかどうかによって世帯ごとに違います。自分の世帯がいくらになるかは、生活支援係に問い合わせてください。
那須塩原市の住宅扶助の上限額と物件選び
那須塩原市のひとり暮らしの住宅扶助は月32,200円が上限です。2人世帯は39,000円、3〜5人世帯は41,800円で、家賃が上限より安ければ実際の家賃の額が出ます。障害や高齢などの事情で福祉事務所が認めれば、特別基準としてひとり暮らしで41,800円まで上がることもあります。部屋が狭い場合の減額を含めた一覧は、次のページで確認できます。
共益費や管理費は住宅扶助の対象外で、生活扶助から払います。「家賃30,000円+共益費3,000円」の部屋なら、毎月の生活費から3,000円が出ていく計算です。部屋を比べるときは、家賃と共益費を分けて確かめましょう。
保護を受けながら引っ越すとき
家賃が上限を超える部屋に住んでいても、そのことだけで申請を受け付けてもらえないことはありません。ただし、保護が始まったあとに、上限内の部屋へ移るよう指導されることがあります。転居が必要と認められると、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料・保証料などの初期費用と引越しの代金が、決められた範囲で出ます。
順番には注意が必要です。生活福祉課に相談しないまま部屋を決めたり引っ越したりすると、費用が認められないことがあります。費用が出る条件は、生活保護の引越し費用を解説したコラムで紹介しています。
那須塩原市で生活保護を受けるための4つの基本要件
受けられるかどうかは、全国共通の考え方で判断されます。那須塩原市だけの特別な条件はありません。厚生労働省は「生活保護の申請は国民の権利です。」と明言しています。
収入が最低生活費に届かない
同じ世帯の人全員の収入(給料・年金・仕送り・手当など)を合わせ、那須塩原市の最低生活費と比べます。収入がそれより少なければ、差額が保護費です。たとえば70歳のひとり暮らしなら、比べる相手は103,370円です。
資産は、まず暮らしに使う
預貯金や、解約すると返戻金のある保険、使っていない土地などは、先に生活費にあてることが求められます。住んでいる持ち家については、厚生労働省も「居住用の持ち家については、保有が認められる場合があります。」としています。
車は原則として処分を求められますが、通勤や通院にどうしても必要な場合などは、持ち続けられることもあります。売ったり手放したりする前に、保護係に事情を伝えて相談してください。
働ける人は、力に応じて働く
健康で働ける方は、できる範囲で働くことが前提です。といっても、働いていると受けられないわけではありません。パートなどの収入が最低生活費に届かなければ、足りない分が出ます。
ほかの制度を先に使う
雇用保険や年金、各種の手当など、生活保護より先に使える制度があれば、まずそちらを利用します。家賃の支払いが苦しくなってきた段階なら、住居確保給付金などの相談を、那須塩原市社会福祉協議会の窓口で受けられます(窓口は次の章で紹介します)。
親族の援助は、相談の前提ではない
親や兄弟姉妹などから援助を受けられる場合は、それが先になります。申請の後、援助できそうな親族に、仕送りなどができるかの問い合わせ(扶養照会)が届くことがあります。一方で厚生労働省は「例えば、同居していない親族に相談してからでないと申請できない、ということはありません。」としています。家族に連絡されたくない事情があれば、相談の最初に伝えてください。くわしくは扶養照会について解説したコラムで説明しています。
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那須塩原市の福祉事務所と申請窓口
那須塩原市の生活保護の相談と申請は、市役所本庁舎の保健福祉部 生活福祉課 保護係が担当しています。
| 担当 | 保健福祉部 生活福祉課 保護係 |
| 場所 | 那須塩原市役所 本庁舎 |
| 住所 | 〒325-8501 栃木県那須塩原市共墾社108番地2 |
| 電話 | 0287-62-7136 |
| ファクス | 0287-63-8911 |
| 受付時間 | 月曜〜金曜 午前9時〜午後4時 (祝日・休日、12月29日〜1月3日は休み) |
受付の終わりが午後4時と、早めに閉まります。相談には時間がかかることがあるので、午前中に出かけるか、前もって電話で行く時間を相談しておくと安心です。
申請するか迷っているときの相談先
生活保護を申請する前の、仕事やお金、住まいの困りごとは、生活困窮者自立支援制度の窓口で相談できます。那須塩原市の案内では、那須塩原市社会福祉協議会の3か所が相談窓口として載っています。
| 窓口 | 場所 | 電話 |
|---|---|---|
| 本所 | 南郷屋5丁目163番地(健康長寿センター内) | 0287-37-6833 |
| 黒磯支所 | 桜町1番5号(いきいきふれあいセンター内) | 0287-63-3868 |
| 塩原支所 | 中塩原1番地2(市役所塩原支所内) | 0287-32-5216 |
市のページ(2023年3月27日更新)には受付時間が書かれていないため、出かける前に電話で確かめてください。制度そのものの問い合わせ先は、生活福祉課 保護係です。
那須塩原市の申請から決定までの流れ
相談から保護が始まるまでは、次の5つの段階で進みます。
- 相談:市役所本庁舎の保護係の窓口で、収入や貯金、暮らしで困っていることを伝えます。生活保護より先に使える制度があれば、その案内もあります
- 申請:申請書を出します。窓口では「生活保護を申請したい」とはっきり伝えましょう
- 調査:ケースワーカーが家を訪ねて暮らしの様子を確かめ、預貯金・保険・収入・親族の援助・働ける状態かどうかを調べます
- 決定:原則として申請の日から14日以内に結果が出ます(特別な理由があるときは30日以内・生活保護法第24条)。結果は理由を書いた書面で届きます
- 支給の開始:保護が決まると、決定の内容に沿って保護費が出ます。毎月の支給日と受け取り方は、この段階で担当のケースワーカーに聞いておきましょう
相談をしただけでは、申請したことになりません。申請から30日を過ぎても通知が届かないときは、申請が却下されたものとみなすことができます(生活保護法第24条第7項)。
申請のときに用意するもの
申請の後の調査で、次のような書類を求められることがあります。手元にあるものを持って行くと、話が早く進みます。
書類について、厚生労働省は「必要な書類が揃っていなくても申請はできます。」と案内しています。そろっていない書類があっても、先に保護係へ連絡してかまいません。
那須塩原市で借りられる物件の探し方
部屋探しは、家賃が住宅扶助の上限に収まるかの確認から始めます。単身32,200円、2人世帯39,000円、3〜5人世帯41,800円が目安です。共益費がいくらかも合わせて確かめ、毎月の支払いを続けられるかを考えましょう。
1Kは上限を超えるが、2Kと2DKは平均で上限内
民間の不動産情報サイト Yahoo!不動産に掲載されていた那須塩原市の物件の、間取りごとの家賃の平均は次のとおりです(2026年9月27日に閲覧・件数は掲載物件の数)。
| 間取り | 家賃の平均 | 比べる上限 |
|---|---|---|
| 1K | 4.8万円(170件) | 単身 32,200円 |
| 1DK | 4.0万円(20件) | 単身 32,200円 |
| 2K | 3.1万円(21件) | 単身 32,200円・2人 39,000円 |
| 2DK | 4.1万円(168件) | 3〜5人世帯 41,800円 |
ひとり暮らし向けの1Kは平均で上限を約1万6,000円上回ります(LIFULL HOME’Sの駅から歩いて10分以内の平均では5.34万円)。一方、2Kの平均は約3.1万円で、単身の上限32,200円に収まっています。件数は多くありませんが、ひとり暮らしでも2Kを候補に入れると、上限内の部屋が見つかる可能性が上がります。家族向けの2DKも平均約4.1万円で、3〜5人世帯の上限41,800円の範囲です。
駅と路線から探す
市内には、JR東北新幹線と宇都宮線が停まる那須塩原駅のほか、宇都宮線の西那須野駅と黒磯駅があります。生活保護を受けている間は、車を持ち続けられる場合が限られるため、駅やバス停、スーパー、病院まで歩いて行けるかを、家賃と同じくらい大事な条件として確かめましょう。
家賃の上限は、借りる部屋のある市で決まります。隣の大田原市・矢板市・日光市なら上限は同じ32,200円ですが、市が変わると担当の福祉事務所も変わります。物件の住所がどの市にあるかは、必ず確かめてください。
市営住宅に申し込む
那須塩原市の市営住宅は、「那須塩原市営住宅管理事務所 やしおプラザ」が申込みを受け付けています。募集には、原則3か月に1回の「新規募集」と、新規募集で入居者が決まらなかった部屋を対象にした「随時募集」があります(市の案内・2025年7月11日更新)。
市の案内(2026年7月3日更新)に載っている主な入居の条件は、住宅に困っていること、同居する人を含めて市区町村税の滞納がないこと、所得の月額が基準以下であること(子育て世帯25万9千円・高齢者や障害者の世帯21万4千円・その他の世帯15万8千円)などです。単身でも申し込めますが、入居が決まると、原則として栃木県内に住む連帯保証人が1人必要です(高齢者や障害者の世帯は、免除を相談できます)。問い合わせ先は、建設部 都市計画課 住宅政策係(0287-62-7162)です。
部屋探しで気をつけたいこと
生活保護での入居を受け入れてくれる物件は、一般の物件サイトの条件検索だけでは探しきれません。当サイトでは栃木県の生活保護受給者を受け入れる物件のご紹介が可能です。掲載物件の一覧はまだ準備中のため、ご希望の条件をお聞かせいただければ個別にお探しします。
申請が却下されたときの対処法
申請が認められなかったときも、取れる方法があります。
- 理由を確かめる:却下の通知には、理由を書くことが法律で決められています(生活保護法第24条第4項)。収入や資産の数え方に納得できないところがあれば、保護係に説明を求めてください
- 審査請求をする:決定に納得できないときは、却下を知った日の翌日から3か月以内に、栃木県知事あてに審査請求ができます(行政不服審査法第18条第1項)
- もう一度申請する:失業や病気などで暮らしの事情が変わったときは、改めて申請できます
審査請求の手順や、請求書に書くことは審査請求の手順を解説したコラムにまとめています。ひとりで進めるのが不安なときは、法テラスなどの法律の相談窓口や、那須塩原市社会福祉協議会の窓口も頼れます。
那須塩原市で受けられる支援と、知っておきたいこと
保護が始まったら変わること
食べ物に困ったとき
那須塩原市の案内(2023年9月15日更新)では、食べ物に困っている方などに食品を無償で提供する活動として、那須塩原市社会福祉協議会と「フードバンク県北・日光・那須烏山」を紹介しています。問い合わせ先は、生活福祉課 保護係です。
生活保護の手前で使える住居確保給付金
仕事を失ったり、店を閉じたりして住まいを失った方や、失うおそれのある方に、家賃にあたる額を原則3か月支給する制度です。求職活動などの条件があるため、まずは那須塩原市社会福祉協議会の窓口(本所は0287-37-6833)に相談してください。
申請や受給で気をつけたいこと
那須塩原市の生活保護についてよくある質問
- Q那須塩原市でひとり暮らしの場合、生活保護はいくらもらえますか?
- A
収入のない45歳のひとり暮らしなら、生活扶助71,580円と住宅扶助(上限32,200円)を合わせた月103,780円が目安です(令和8年10月からの基準)。65〜74歳なら103,370円、75歳以上なら97,590円です。11月〜3月は冬季加算4,630円が加わります。
- Q母親と中学生の2人世帯だと、いくらになりますか?
- A
収入がない場合、生活扶助116,710円に、母子加算16,100円・児童養育加算10,190円・中学生の教育扶助5,300円・住宅扶助(上限39,000円)を足して、月187,300円が目安です。11月〜3月は冬季加算6,580円が加わります。
- Q那須塩原市の生活保護の窓口と受付時間を教えてください。
- A
市役所本庁舎の保健福祉部 生活福祉課 保護係です(那須塩原市共墾社108番地2・0287-62-7136)。受付は月曜〜金曜の午前9時〜午後4時で、祝日・休日と12月29日〜1月3日は休みです。
- Q保護費は毎月何日に振り込まれますか?
- A
那須塩原市のウェブサイトの生活保護の案内には、支給日が書かれていません。保護が決まったときに、振込日と受け取り方を保護係に確かめてください。
- Q大田原市や宇都宮市に引っ越すと、受給額は変わりますか?
- A
大田原市・矢板市・日光市は那須塩原市と同じ3級地-1で、45歳のひとり暮らしの合計はどこも103,780円です。宇都宮市は112,030円で、8,250円高くなります。どの場合も担当の福祉事務所が変わるので、引っ越しの前に保護係へ相談してください。
- Q追加給付はいつ受け取れますか?
- A
いま那須塩原市で受給している世帯(停止中を含む)は申請不要で、令和8年10月ごろに支給される予定です。保護が廃止になった世帯は申出が必要で、令和9年7月30日まで、生活福祉課 生活支援係(0287-74-2613)で受け付けています。
- Q高校生の子どもがいると、受給額はどうなりますか?
- A
高校生にも児童養育加算10,190円(18歳になった後の最初の3月31日まで)が付き、通学の費用として高等学校等就学費7,300円(生業扶助)が基本の額として出ます。12〜17歳の第1類は43,360円で、大人より2,070円高く設定されています。
まとめ
那須塩原市で生活保護を利用するときに押さえておきたい点を整理します。
- 那須塩原市は3級地-1。収入のない45歳の単身世帯の最低生活費は月103,780円、母と中学生の2人世帯なら187,300円が目安(令和8年10月からの基準)
- 住宅扶助の上限は単身32,200円・2人39,000円・3〜5人41,800円。隣の大田原市・矢板市・日光市も同じ額
- 栃木県は冬季加算がⅤ区で、11月〜3月は単身で月4,630円が上乗せされる
- 窓口は市役所本庁舎の生活福祉課 保護係(0287-62-7136)。受付は平日の午前9時〜午後4時
- いま受給中の世帯は、追加給付の申請は不要(令和8年10月ごろ支給予定)
- 1Kの平均は上限を超えるが、2Kと2DKは平均で上限内に収まる
制度の決まりを知っていても、家族の年齢や収入が組み合わさると、自分の場合の額や手続きはわかりにくいものです。那須塩原市で、受給しながら住める部屋も含めて相談したい方は、下のボタンからご連絡ください。
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